サツマゴキブリはどんなゴキブリ?
【種類】 マダラゴキブリ科
【分布地域】 本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 3~12月
【エサ】 動物や昆虫の死骸や朽木など
【大きさ】 オス25ミリ メス35ミリぐらい
ゴキブリだけど小判型で翅がなく、甲冑のような姿なのであまりゴキブリ独特の嫌悪感を抱きたくはならない『サツマゴキブリ』。
むしろカッコイイというか、愛嬌があるぐらいのゴキブリです。
なので、サツマゴキブリはペットとしての人気もあるんです!!
サツマゴキブリは毒や害はあるのか
毒はありません。
とてもおとなしいタイプのゴキブリです。
家の中に入ってくるゴキブリ代表のクロゴキブリたちとは違って、家の外の方が好きなゴキブリです。
なので、体は雑菌や細菌をまとっていたりしますが、家の中に持ち込んだり食べ物をかじったりするよう害はないほぼないです。
どちらかというと、マダラゴキブリよりの性質なので、何が何でも退治だぁぁ!!なんて事をする必要のないゴキブリです。
サツマゴキブリの情報
サツマゴキブリは薩摩と名前に付く通り、九州を中心に生息しているゴキブリです。
いったいどんなゴキブリなんでしょう。
サツマゴキブリの分布
サツマゴキブリの分布は、四国、九州、沖縄が本来の在来の生息地です。
和歌山、静岡、千葉、小笠原諸島にもいまは生息しているのですが、それはソテツの運搬時などの時に紛れていたのがもとで定着したとされています。
小笠原諸島は暖かいので定着できるのはわかるのですが、千葉や静岡など寒くても定着できているのでさすがはゴキブリの仲間だけありますね!!
薩摩の名前ですが日本固有ではなくて、台湾、中国、インド、インドネシアにも分布しています。
サツマゴキブリの特徴
形が小判型で、ある意味昔の草履のような形にも見えます。
ゴキブリといえば翅があって飛んでくるイメージですけど、サツマゴキブリは翅がないです。
なので、余計に小判のように見えるし、甲冑のような雰囲気すらあるんです。
色は、名前の割に実際には茶色系のクロゴキブリとは違って、立派な成虫のサツマゴキブリは見事なまでに黒いです。
ちょっと紫がかっているぐらいの黒さで、ちょと品のある黒さです。
だた、腹部の縁と脚は赤っぽい茶色をしています。
そして、顔の縁は白っぽくなっているのがアクセントになっているのが素敵です。
でも成虫になる前は結構地味で、子供の頃は茶色系のマダラ模様のような色をしていてツヤツヤしていないです。
だいたい近くに親がいたりしますけど、同じサツマゴキブリとは思えない別のゴキブリに見えるかもしれないですね。
サツマゴキブリをよく見る場所
基本的には、森や林などの落ち葉の下や腐った木の下などにいます。
でも、私の住んでいる辺りでは、庭の植木鉢の下とかマンションの1階で出会うこともあります。
家の中では見たことがないですけど、九州や沖縄では家の敷地内で結構見かけることができるレベルです。
なので、森林性といわれていますが、森林だけを住処にしているわけではなくて結構身近なゴキブリです。
サツマゴキブリの生態
サツマゴキブリは、単体で生活していることよりも、数匹で一緒にいることが多いです。
なので、冬の間は集団で集まって身を寄せ合って越冬します。
寒い冬の時期には家の周りで出会うことがないですね。
夏頃になると、なぜか道路などでたくさん死んでいるのを見かけます。
誰かが薬を使っているのかもしれないですけど、こうした光景は結構見かけます。
ずんぐりとした体形の通りで、動くスピードはゴキブリの中では比較的遅くてのそのそ動く感じです。
俊敏に逃げることもないので、捕まえようと思えば結構簡単捕まえられますよ。
見た目もですけど、こうした動き方に愛嬌があるのでペットとしても人気がある要素ですね。
サツマゴキブリは、卵胎生という方法で産卵します。
一度、卵鞘(らんしょう)という卵の詰まった豆のようなものを産みます。
そしたら、その卵鞘を体内の別の器官に戻して孵化してからまた産む方法とるのです。
なので、卵鞘が産んだままにしていくゴキブリと違ってフニャフニャの殻の卵鞘となっています。
ペットとして飼う分には、メスが産卵から孵化まで面倒をみてくれるので手がかからです。
卵を体内に戻してからは、40~45日後に孵化した子供を産みます。
36~40匹ぐらい出てくるので、結構多いですね。
サツマゴキブリは薬になる!?
中国では大きなゴキブリを食べるイメージってないですか??
その一つが、サツマゴキブリなのです!!
漢方薬として粉末にして飲むことで、血流がよくなる効果や解毒効果があるとされているそうです。
平安時代や江戸時代には日本でも、サツマゴキブリを薬として取り入れていたようです。
もし自分もやってみたい!!という方は、自己責任でお願いします。
できるだけ森林のサツマゴキブリを採取しても、動物の死骸や虫の死骸を食べていたりするので、雑菌や細菌が多い場合があるので注意が必要だからです。
一度しっかりと乾燥させてから、粉末にして飲む方法がメジャーなようです。
乾燥させた後に、お酒に漬けて飲むのもされていたようです。
ちなみに、自分は試していないので、どんな匂いなのかとかクセがあるのかとかさっぱり分かりませんので、あくまで参考程度でお願いします。