トウモロコシやレモングラスの茎の中の芯を食べてしまう『イネヨトウの幼虫』

イネヨトウの幼虫
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

イネヨトウの幼虫とはどんな虫??

時期
6~8月のうち2~3回

エサ
イネ、ムギ、アワ、サトウキビ、トウモロコシ、レモングラスなど

大きさ
25~30ミリぐらい

分布地域
本州・四国・九州・沖縄

イネヨトウは、名前の通り稲(イネ)に付く蛾です。
その『イネヨトウの幼虫』に要注意!!

名前の通り、お米を作っておられる農家の方にとってはよく知られた害を及ぼす存在です。

さらに、沖縄ではサトウキビ農家の方にとっても農業害虫として有名な蛾の幼虫です。

しかしそれだけでなく、自家農園を楽しんでいる人やハーブを栽培している人にとっても気をつけておきたい存在でもあるんです…

イネヨトウの幼虫の害

イネヨトウに食べられたレモングラス

「蛾の幼虫=毛虫」で毒があるというわけではないです。

イネヨトウの幼虫は、食べるのがだけでなくイネ科の植物トウモロコシレモングラスも食べてしまうので食害に遭ってしまうのです。

しかも、食べるのは葉ではなくて茎の部分なので被害に遭ってしまうと苗のダメージが大きくて枯れてしまうケースか成長が著しく低下してしまいます。

イネヨトウの幼虫の情報

イネヨトウの幼虫の情報

トウモロコシやレモングラスを育てている人にとっては害虫となるので、どう対処していけばいいのかも含めて習性を知っておいた方が上手に付き合っていくことができるでしょう。

イネヨトウの幼虫の発生時期

6~8月の植物たちが成長に大切な時期に現れます。

気候が暖かいほど成長が早くて、鹿児島県の奄美諸島の辺りでは5~6回、沖縄では6~7回発生して活動期間も長いとされています。

本州でも、成長サイクルが早いのでこの短い期間に2~3回発生するので1度発生してしまうと、また卵を産んで食べられてしまう嫌な連鎖を経験することにあり得ます。

イネヨトウの幼虫のエサ

イネヨトウの幼虫のエサ

イネヨトウの幼虫のエサは、イネ科の植物のヒエ、アワ、ムギなどトウモロコシレモングラス茎の芯を食べます。

さらに、イネ科ではないのに生姜(ショウガ)の茎の芯も食べます。

最初のうちは葉っぱも食べるのですが、茎の中に隠れながら芯の柔らかい部分を食べて成長していくので、気付かないうちに食べられてしまいます。

中の見えないところなので、いつの間にか食べられていたといったショックの大きい被害に遭うことに…

茎を食べるので、同じところにいてはエサが尽きてしまうため、ある程度食べ終わったら別の茎と移動していきます。

そのため、イネヨトウの幼虫がいる株は壊滅的なダメージを受けることになります。

イネ科やトウモロコシの食害では有名なのですが、以外とレモングラスが食べられてしまうことは知られていないのでハーブを育てている人にとっても要注意の虫になります。

レモングラスは、ハーブの中でも丈夫で育てやすいですけど、イネヨトウの幼虫の食害には注意が必要です!!

イネヨトウの幼虫の被害

レモングラスは元気に見えてもイネヨトウの幼虫に食べられていると、中心の葉っぱを引っ張るとスポッと抜けてしまうので芯が食べられているのが分かります。

切って断面を見ると分かるのですが、根本付近の茎を食べられているので新しく生えている葉は中から枯れて腐っている状態になります。

そこまでいってると、残念ながら回復できないほど食べられた状態になります…

イネヨトウの幼虫の生態

イネヨトウの幼虫の蛹

イネヨトウの幼虫は、茎の中にいるので目にすることは中々ないですけど、蛾の幼虫ですが毛虫ではなくてツルっとしたスマートな見た目の幼虫です。

芯の中で生活するので、鳥などから狙われることもないのでトゲトゲしている必要もないのかもしれないですね。

国外では台湾、インド、オーストラリアなど暖かい気候を好むので、寒さにはそれほど強くないようです。

そのため、暖かい気候の沖縄では、サトウキビを食害するため農業害虫とされています。

温暖化の影響で、国内でも徐々に北上していくと思います。

孵化して1週間ほどは葉の部分を食べますが、それ以降になると茎の中に入っていって芯を食べて生活し始めます。

成虫の蛾になるまで、茎を食べては移動を繰り返して茎の中で成長していきます。

大きくなると3センチぐらいになるので、結構なスピードで芯を食べていってしまいます。

イネヨトウの幼虫の蛹

冬は茎の中で幼虫の状態で越して春先に蛹になって羽化してでてきます。

生活は基本的にずっと茎の中で暮らしていて、蛹(サナギ)になる時も茎の中です。

見つけにくいイネヨトウの幼虫の対策と対処法

イネヨトウの幼虫が食べるものは農家の方にとっても困りものですが、家庭菜園やハーブ栽培を楽しんでいる人にとってもとても厄介な相手です。

なんといっても、茎の中にいるのですぐに見つけられないからです。

イネヨトウの幼虫の発生を予防する

イネヨトウはイネ科の植物に産卵しにくるので、イネ科の雑草が生えたらすぐに抜くようにして少しでもイネヨトウが好む環境を作らないようにするようにすることが対策の第一歩となります。

イネ科の雑草を春から抜くようにするのではなくて、イネヨトウの幼虫は冬の間に越冬するために刈り取った後の稲の株などを住処に使うので、太く育ったイネ科の雑草も越冬場所にならないようにしっかりと抜いておくようにした方がいいです。

とはいっても、いつの間にか卵を産んで幼虫になってしまっていることもあるでしょう。

現に、我が家のレモングラスが5~6苗ほど初めてやられてしまった時がまさにいつの間にかでした…

よく見て防ぐか諦める

イネヨトウの幼虫に食べられたレモングラス

一度茎の中で生活を始めてしまうと薬を使ってもなかなか到達しないため効きにくいので、必要以上に殺虫剤を使うの避けたいですよね。

なので、卵は0.5~1ミリほどなのですが葉の表面にビッチリと産み付けるので卵の段階か、孵化してまもない初期の段階の茎に入る前の葉を食べているうちに発見できれば簡単に対処できるので、よく観察することが大切になってきます。

もし卵や葉の表面に集団でいる小さな幼虫を見つけたら、その葉っぱ事切り落として薬をつけるなりするばすぐに対処できます。

育てている植物にもよりますけど、茎の中に入り込んでいて大きな虫糞という糞の塊りがあったりと明らかな状態なら、その苗は諦めて抜いてしまう方がいいかもしれないです。

苗がまだ小さいうちだと、芯がやられてしまうとどのみち回復するよりも枯れていくだけなので、他の苗に移動したり、羽化してまた別の株に産卵して被害を拡大してしまうよりも思い切りが大切な場合もあります。

実際私の場合は、レモングラスの苗の回復の見込みがなかったので、思い切って抜いたのですが蛹になっていたので、あと少し遅かったら羽化していたので他の苗は守ることができました。

薬剤で予防するべきか

とはいっても、苗の数が多かったりすると観察するのもなかなか大変ですし、卵や孵化したての幼虫は凄く小さいので発見するのも一苦労だと思います。

薬剤を使う方法もあるのですが、初期の段階ならまだ少量でいいですけど茎の中に入ってしまっているとそれなりに量を多く使う必要があるので、自分がハーブや野菜を作っているのもあって出来る限り薬剤は使いたくないためお勧めできません。

使うなら「パイベニカV」や「モスピラン・トップジン」などのオーガニック栽培にも使える薬を、卵や孵化したての時や、イネヨトウが卵を産みにくる前に予防で使用する方が最小限で済みます。

といった感じで、イネヨトウの幼虫への対策と対処法としては、第一に予防!!第二に割り切って諦める!!です!!

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