クロゴキブリはどんなゴキブリ?
【種類】 ゴキブリ科 ゴキブリ亜科
【分布地域】 北海道・本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 1年中
【エサ】 雑食!!
【大きさ】 25~40ミリぐらい
家の中でカサカサと音がすると思ったら黒く光るG!!
それが『クロゴキブリ』です!!!!
THEゴキブリとして地位に君臨し、ゴキブリが苦手な人のもっとも強いイメージともなっている存在ですね…
家の中にいると、「ヒィエッ!!」と声が出てしまうかなりインパクトが強烈な大型のゴキブリです。
クロゴキブリの害
クロゴキブリが嫌われている理由の一つは、やっぱり汚いというイメージがあるからですよね。
クロゴキブリは、排水溝や下水道などに潜んでいることが多いので、実際に汚い場合が多いです。
マンホールの中にいるゴキブリにゴキジェットをしてみた!!
といったYouTubeの企画が一時流行りましたけど、そうしたジメジメしている湿った場所を好むます。
そうした場所から家の中では、キッチンの排水溝やトイレなどに身を隠していることが多いので、雑菌や細菌などを私たちが口にする食べ物へと運んでくるわけです。
具体的にはサルモネラ菌、赤痢菌、チフス菌、コレラ菌などを運んでくるので、食中毒などの原因となる可能性があります。
しかし、衛生的によくないのは間違いないのですが、そうした細菌や雑菌を運んでくるとはいっても、かなりの集団でいない限り高い可能性ではないです。
それよりも、洋服をかじって穴をあけたり、フンのせいでシミができたり臭いがすることの方が現実的な問題だと思います。
フンだけでなくて、クロゴキブリ自体も臭いですから。
フンや死骸は、喘息やアレルギー発症の原因とも言われているので害になりやすい面が多いですね。
クロゴキブリの情報
まずは敵を知ること!!
なので、クロゴキブリがどういったゴキブリかの情報です。
クロゴキブリの分布
クロゴキブリは、最初は中国から来たといわれている外来種です。
現在では日本国内のいたる所に分布し生息しています。
北海道にはいないとされていましたが、徐々に北上していき定着している情報があるので、どこででも生きていけるタフさがあります。
環境への適応性が強いため、世界中のいたる所にいる世界共通のゴキブリともいえる存在です。
クロゴキブリの特徴
家に出るゴキブリとはいっても数種類いるのですが、クロゴキブリの特徴としては名前の通り黒いことです。
とはいっても、真っ黒というわけではなくて、光が強い場所などで見ると茶色系で赤っぽい感じの色をしています。
そして、模様という模様がなくガラがないだた油を塗ったようにツヤツヤしているのがクロゴキブリです。
脚はトゲトゲしていて、かなり強そうな感じを醸し出しています。
模様がなくて色もそっくりの見た目をしているヤマトゴキブリよりも、幅が横に広くてひと回り大きいサイズになります。
クロゴキブリの住処
常にある程度の湿度があって暖かくエサが近くにある所を好んで住処にしています。
なので、外では繁華街などのマンホールや下水道などに大量にいたりします。
家の中だと、キッチンの排水溝やトイレ、タンスや押入の奥の方にいたりします。
クロゴキブリの生態
クロゴキブリは、家の中や家の周りに住み着いていることが多いです。
卵からだいたい300~350日かけて成虫になります。
約1年かけて、その間に約10~12回脱皮します。
ちなみに、脱皮の殻は食べてしまうことがほとんどです。
生まれたては黒ゴマみたいな状態で、よく集団でゴキブリホイホイにいたりしますよね。
それから成長していくと赤と茶色の間のような色のツヤツヤした形態になります。
そして、最終形態として翅が生えて飛べる状態になるわけです。
なぜか自分の方に向かって飛んできりしますよね…
成虫になってからは、5~7ヵ月生きることができるので、卵から孵化していから約2年近く生きるので、昆虫の中でもなかなか長生きの生物なのです!!
エサは雑食なので、残飯や食べ残しのカス、油、排水溝の髪の毛、動物や虫の死骸などを食べています。
なので、病気で死んでしまった動物を食べた後に家に入ってきてると特に危ないと言えます。
そして、結構水を飲むます。
基本的には、昼間はじっとしていて夜に行動を開始します。
夜というよりも、暗ければ活動するといった方が正しい言い方ですかね。
ゴキブリは寒さに弱いイメージがあると思いますが、北海道にも定着できるぐらいクロゴキブリはある程度の耐寒性をもっています。
とはいっても、寒いと動きが鈍くなります。
クロゴキブリは1匹いると100匹いるのか!!
ゴキブリを1匹見たら100匹はいる!!
なんて言いますけど、クロゴキブリは卵の入ったアズキ豆のような卵鞘(らんしょう)というものの中に20~28個ほどの卵を産みます。
なので、クロゴキブリは一度に100匹生まれることはないです。
でも、生涯のうちに20回ほど卵鞘を産むので、単純計算で28×20=560個の卵を産むので100匹どころではなくなってしまいます…
しかし、あくまでも生涯のうちの計算で、卵を産む成虫の寿命は5~7か月なので月に3回ほど卵鞘を産む計算だと84個の卵なので、本当に100匹近い話になっちゃうんですね!!
とはいっても、卵は40~50日程度で孵化するので、実際に100匹近くなるにはそれなりの条件と環境がそろっていないと実現しない計算になります。
結論として気温が高かったり、エサが豊富だったり、住みやすい場所があったりすると1匹いたら100匹いる!!という状態になる可能性は有り得なくもないというわけですね。
クロゴキブリの天敵を連れてくる
クロゴキブリは外でも家の中でも、天敵となるのがムカデとアシダカグモです。
苦手な方も多いと思いますけど、参考の記事を載せておきます↓
どちらも、ゴキブリと同じぐらい苦手な人が多い虫だと思います。
実際には、クロゴキブリもムカデもアシダカグモも外で生活しているのですが、クロゴキブリが家の中に入っていくると、それにつられてムカデたちも家の中に入ってくるわけです。
ムカデや大きなクモのアシダカグモは、喜んでゴキブリを食べてくれるので助かるのですが、特にムカデは咬まれると私たちにとっても被害が大きいので正直嬉しくないですよね…
なので、クロゴキブリが家の中に入ってこないようにしたり、家の中で増えることがないように気を付けるにこしたことはないです。
クロゴキブリの対処法
クロゴキブリの対処法としては、クロゴキブリが嫌いな環境にするか好きなものを極力なくせば、勝手に出ていくか、そもそも家の中に入って来なくなります。
なので、改めてクロゴキブリの好き嫌いを抑えておきましょう。
クロゴキブリの嫌いもの
ゴキブリたちは雑食ですけど、意外とグルメでもあります。
触角よ味覚を使って好みの物を選んで食べているので、嫌いな臭いや食べ物に近づきたがりません。
それで、嫌いなものの匂いとしては、ハーブの匂いを嫌います。
なんでもいいというわけではなくて、特に、ミント系、タイム系、ローズマリーが代表的で、スキッリする系のものがいいです。
これらのハーブは、殺菌・抗菌作用もあるのでハーブウォーターにしてキッチンやトイレなどにスプレーするなどしておけば一石二鳥ですよ。
ハッカ油は、ドラッグストアでも比較的安価で入手しやすいですし、ムカデなども嫌うのでお手頃かもしれないです。
ただ、いつも同じ匂いだと慣れて気にしなくなるので、定期的に種類を変えた方がいいです。
あとは、乾燥や明るい場所を嫌うので、可能なら模様がをしてみたり、除湿剤を置いてみたり、物が極力減らして通気性をよくしておくのことも予防と対策になります。
クロゴキブリの好きなもの
匂いの強い食べ物が好きなので、食べ残しや残飯、油汚れなどに引き寄せられてきます。
例えば、玉ねぎ、ニンニク、ビール、甘いものは大好物です。
ホウ酸団子を手作りしているおばあちゃんが、ゴキブリは玉ねぎが凄く好きだから昔から必ず入れるといっていたほど、玉ねぎの匂いはゴキブリを呼んでしまいます。
なので、クロゴキブリの好きな匂いがするものは、冷蔵庫に片付けたり、冷凍するなどして、匂いがでないようにしたり、ビールの空き缶はすぐによく洗うなどして、外にいるクロゴキブリが匂いにつられないようにしておくのも大事ですね。
住処とエサの条件が揃っていればいるほど、クロゴキブリにとっても住み心地がよくなりますから、環境対策が一番効果的になるますので。
黒く光るGが、できるだけ家の中に入ってこないようにしていきたいですよね。