小さい日本唯一のハナカマキリ科『ヒメカマキリ』

ヒメカマキリ
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

ヒメカマキリ(Acromantis japonica)

学名 Acromantis japonica
種類 ハナカマキリ科 ヒメカマキリ亜科
分布地域 本州・四国・九州
活動時期 9~11月
エサ ハエやバッタ、幼虫などの小さめの生き物
大きさ 25~30ミリ

見るからにカマキリだけど子供なの??と思える体型なのが『ヒメカマキリ

小さいけど立派な成虫なんです。
翅もしっかりとありますから明らかに違うのが分かると思います。

見た目も小さくて変わっていますけど種類も変わっていて、日本では唯一のハナカマキリの種類に入るカマキリなんです!!

ハナカマキリというと、インドネシアなどにいる蘭(らん)の花にそっくりなランカマキリが有名ですけどその同じ種類のハナカマキリが日本にいるわけです。

なんだか嬉しくなりますよね♪

とは言って、そんなに派手さはないのであしからず。
でも、よく見るオオカマキリなどとは違った特徴があるので出会えるテンションの上がるカマキリなのは間違いなしです!!

ヒメカマキリの目(複眼)はかなり特徴的

ヒメカマキリの複眼

ヒメカマキリで一番目を惹くのが、目(複眼)ですね。
目だけに。

カマキリは、どこから見ても目が合うように感じますよね。
あれは、偽瞳孔と呼ばれるもので複眼の造り上のものなんですけど、ヒメカマキリはあの目とはちょっと違っているんです。

偽瞳孔があるにはあるんですけど、複眼の中にまで模様があるのでパッと見では目が合わないんです。

例えるなら、カメレオンのような感じが一番近いようなそうではないような、カッコイイような面白いような独特のなんとも言えない雰囲気を醸してくれる目をしています。

ヒメカマキリとはあまり目が合わない

グルグルと入ったスジとマーブル模様になっているので、是非しっかりと観察してみてください。

ヒメカマキリの情報

ヒメカマキリの分布

ハナカマキリは熱帯系のイメージが強いですけど、ヒメカマキリはちょっと違って南限は奄美諸島までで沖縄にはいないです。
逆に、寒さにも強いわけではないので北限は千葉までと言われています。

なので、ヒメカマキリは日本固有なのですが分布しているのが本州四国九州と限られた地域になっていて、しかも京都では準絶滅危惧に、千葉では絶滅危惧Ⅱ類に指定されているのである意味ではレアなカマキリです。

いる所には結構いるんですけどね。

ヒメカマキリの特徴

ヒメカマキリの特徴

ヒメカマキリの最大の特徴は、なんと言っても小さいことです。

最大で30ミリほどなのでカマキリとしては考えられない大きさですよね。
ハラビロカマキリやコカマキリでも70ミリにはなるので、約半分程度しかないんです!!

30ミリ程度で翅がしっかりと生えていればヒメカマキリです。
まるで、オオカマキリのミニチュア版のようにも見えるかもしれないですね。

とまあ小さいだけが特徴と言うわけではないです。

先ほど取り上げた目(複眼)の縞模様というか渦巻き模様になっているのも、かなりの特徴なのでヒメカマキリを見分ける時に役立ちます。

色は、翅の縁が緑になっているタイプと全体的に褐色にタイプがいます。
緑色のタイプばかり出会うので、褐色タイプの方が少ないのかもしれないです。

ヒメカマキリの住処

ヒメカマキリをよく見かけるのは、林や森の近くの草むらが多いです。

庭の畑でもよく見かけるんですけど、だいたい同じような所で出会います。
もしかしたらその子たちは世代交代しているだけかもしれないですけど、行動範囲はそこまで広くないのかもしれないですね。

ヒメカマキリの生態

ヒメカマキリは見た目がそっくりの、サツマヒメカマキリがいますけど発生する時期が大きくズレています。

サツマヒメカマキリの方が先で5~7月の夏にかけて、ヒメカマキリは9~11月の秋のシーズンなので、夏に出会えばサツマヒメカマキリで、秋に出会えばヒメカマキリというわけです。

ちゃんと見分けるためには、後ろ脚の付け根の辺りにある突起の幅で見分ける事ができます。
厳密な方法ではないですけど、見た目の違いよりも夏のカマキリか秋のカマキリかで区別するのが分かりやすいです。

幼体の頃は、色が黒くて例えるならゴキブリの赤ちゃん…
だと例えが悪いので、黒ゴマの粒のように真っ黒です。

ヒメカマキリの幼体

でも、目(複眼)は特徴的なのでジロリと見られている感じがしますね。

色はガラッと変わるのも、オオカマキリなどとは違うので卵から育てるのも楽しいと思います。
サイズが小さいのでエサの確保には工夫がいりますけどね。

ヒメカマキリの幼体は真っ黒

ヒメカマキリは体が小さい分、チョコチョコ動きます。
結構素早く動くので、捕まえようと思うとササッと逃げられることも…

翅を使ってちょっとした距離なら飛ぶこともできます。

飛んで逃げるよりも、死んだふり(擬死)をすることことが多いです。
ピンチになったらポトッと下に落ちていってスキをみて猛ダッシュで逃げていくのがお得意のパターンのようです。
いきなり動かなくなって落ちていくので、一瞬「あれ??」ってなって見失うことが実際にありますしね。天敵にもかなり有効な技になるでしょうね。

結構個性的なカマキリなので、出会ったら存分に楽しんでください♪