家によく出るあの大きなムカデは『トビズムカデ』

トビズムカデ
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

トビズムカデ (Scolopendra mutilans)

学名 Scolopendra mutilans
種類 オオムカデ科 オオムカデ亜科
分布地域 本州・四国・九州・沖縄
活動時期 4~11月
エサ ゴキブリ、クモ、カエルなど
大きさ 100~200ミリぐらい

大半の人は、見たらギョッとなるムカデ…
そんなムカデで、最もメジャーで、最も身近なのが『トビズムカデ』です。

家の中に入ってくるムカデのほとんどは、このトビズムカデがその正体なんです。

えッ!!
ムカデって他にも種類がいるの??

って思う人もいると思いますけど、日本国内には130種類ほどのムカデがいるんですよ。
とは言っても、噛まれる可能性が高いのはほんの数種類ですけどね。

そんな中でも、トビズムカデは噛まれる事でも一番メジャーなわけです。

トビズムカデの毒と害

隠れているトビズムカデ

ムカデは言わずと知れた毒の持ち主です。
まあ、正確には毒というよりも、消化成分みたいなものなのですが。

ムカデに咬まれることの大半は、トビズムカデによるものです。

トビズムカデは、ムカデの中でも大きさが大きくなるのでその分、毒の量も多いですし毒性は強い方になります。

なので、咬まれないように注意が必要です!!
ズバリ危険な虫ですから!!

その一方で、ゴキブリや蛾、さらにはネズミを食べてくれる益虫(えきちゅう)とも言われています。

ある意味で、アシダカグモに似た立ち位置ですかね。

でも、益虫(えきちゅう)にしてはリスクが高いと思いますけどね…

トビズムカデの情報

トビズムカデの分布

トビズムカデは北海道以外の分布になります。
しかし、北海道南部にもいるのではといわれています。

基本的には、熱帯や亜熱帯地方の方が向いているので多く分布している傾向があります。
そのため、東北地方での分布率は低いようです。

国外だと中国台湾にもいるので、旅行の際には気を付ける必要があります。
中国だと漢方にして売っていたりするぐらいメジャーですね。

トビズムカデの特徴

似た種類で、アカズムカデやアオズムカデがいるのでパッと見ではちょっと分かりにくいです。
特に、アカズムカデはそっくりですね。

見分ける特徴としては、脚の色です。
脚が黄色系なら、トビズムカデになります。

ただ、レッドレッグと呼ばれている脚の赤いタイプのトビズムカデもいます。

そして、頭(頭部)は赤茶色のような色をしています。
その色が、鳥の鳶(トビ)の色に似ているので、鳶の頭でトビズと付いたようです。

胴体は、黒というよりもちょっと緑がかった感じで光沢があります。
それがちょっとロボットっぽくてカッコいいポイントなんですけど、苦手な人にとっては気持ち悪いポイントだと思います。

よく気になるところで、脚の数は何本なの??
って思ったりすると思うんですけど、歩くための脚(歩肢)と一番最後の頭に見せかけるために使う曳航肢(えいこうし)で21対あります。×2なので42本ですよね。

ただ、どこまで脚の数に入れるかによって、牙になっている顎肢(がくし)と付属肢(ふぞくし)をが2対を足すと46本になります。

トビズムカデの住処

植木鉢やプランター、ブロックの下や、枯れた木を庭に投げてある場合はその下によくいます。
床下がジメジメしやすい立地だと、そこに住み着いていたりします。

トビズムカデは家に入ってくる

家の中に入り込んだ場合、浴室、流し台の下、洗面台が多いですけど、畳の下にいてそこからヒョッコリ出てくることが結構あります。
そこから、布団やベッドの間に潜りこんだり、靴の中に入ったりして咬まれるパターンになるというわけですね。

ちなみに、ちょっとすき間からも入ってきまし、マンションやアパートの壁も登って侵入してきますので、油断は禁物です!!

トビズムカデの生態

大きさ

大きさは、日本最大級です。

なぜ級なのかと言いますと、沖縄の西表島には正式に特定されていないさらに大きいムカデがいるので、それがあくまで噂に過ぎず、ただ特大のトビズムカデなら日本最大と言い切っていいぐらいの大きさを誇っているのは確かです。

エサを追う

トビズムカデは積極的にエサを追う

トビズムカデの好物は、ゴキブリです。
というよりも、動くものに敏感に反応して追いかけ捕獲します。

それだけ俊敏に動いて、大きいサイズのトビズムカデはカエルであれネズミであれ襲って捕らえているわけです。

咬みつくと言えば聞いた面白い話しがあって、ズボンのゴムの所が「なんかムズムズするなぁ…」と思っていたらしいんですけど、しばらくそのままダンスの練習をしていたそうです。
なんとそれは、トビズムカデが隠れていたからだったんですが、咬まれることはなかったんです。
相当居心地がよかったんでしょうね(笑)

つまり、トビズムカデは必ず咬みつくわけではなくて、危険や獲物と思った時に咬みついてくるので、飼育している人も多いのはそうした点を理解しておくとカワイイ生き物だからなんですね。

寿命

トビズムカデの生涯は、3~4年の間に約10回の脱皮をしてだいたい7年ほどで寿命となります。
以外に長く生きているんですよね。

繁殖

繁殖は、5月~6月に50~80個ほどの卵を産んでメスがそれを抱いて守り、その子ムカデたちが9月~10月にかけて活発に動き始めます。

天敵

日本最大級のムカデであるトビズムカデにも、天敵はいます。

しかも意外と多くて、蜘蛛カマキリヘビトカゲカエルは結構な天敵ですね。
さらに、鳥もムカデを食べるので襲われたら成す術なしです。
特に、イソヒヨドリはムカデの毒に耐性を持っているほどで、好んでムカデを食べるので最大の天敵かもしれないですね…

といった感じで、トビズムカデは私たちの身近にいて、家に入ってくると咬みついてくる可能性があるのでよく注意してください。

好きな人は、飼育も比較的簡単にできるので、販売もしてますけど自分で捕まえてきて飼うのもありだと思いますよ。