家によく出るあの大きなムカデは『トビズムカデ』

トビズムカデ
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

トビズムカデ (Scolopendra mutilans)

学名 Scolopendra mutilans
種類 オオムカデ科 オオムカデ亜科
分布地域 本州・四国・九州・沖縄
活動時期 4~11月
エサ ゴキブリ、クモ、カエルなど
大きさ 100~200ミリぐらい

大半の人は、見たらギョッとなるムカデ…
そんなムカデで、最もメジャーで最も身近な毒があるムカデが『トビズムカデ』です。

家の中に入ってくるムカデのほとんどは、このトビズムカデがその正体なんです。

えッ!!
ムカデって他にも種類がいるの??

って思う人もいると思いますけど、日本国内には130種類ほどのムカデがいるんですよ。
とは言っても、噛まれる可能性が高いのはほんの数種類ですけどね。

そんな中でも、トビズムカデは噛まれる事でも一番メジャーなわけです。

トビズムカデの毒と害

トビズムカデの毒

ムカデは言わずと知れた毒の持ち主です。
ムカデに咬まれることの大半は、トビズムカデによるものです。

トビズムカデは、ムカデの中でも大きさが大きくなるのでその分、毒の量も多いですし毒性は強い方になります。

なので、咬まれないように注意が必要です!!
ズバリ危険な虫ですから!!

毒の成分は主に、溶血毒素 、サッカラーゼ、タンパク分解酵素 、ヒスタミン 、ヒアルロニダーゼ 、セロトニンといったもので、正確には毒というよりもエサを消化するための消化酵素なのですが細胞がどんどん破壊されていくので凄く痛いです!!

処置によりますけど、1~2時間は痛みが続きます

そして、腫れます。

痛みの後は痒くなります。

痒くなるのは、数日間続きます。

ごくごく稀ですけど、アナフィラキシーショックを起こす事例もあるので決して侮ることのできない毒でもあります。

逆に、全く症状がでない体質の人もいます。

その一方で、ゴキブリや蛾、さらにはネズミを食べてくれる益虫(えきちゅう)とも言われています。

ある意味で、アシダカグモに似た立ち位置ですかね。

でも、益虫(えきちゅう)にして家の中で放し飼いにしてみるのはリスクが高いと思います…

もし咬まれてしまったら!!

トビズムカデに噛まれたら

万が一咬まれてしまった時には、慌てずに適切に対処するれば痛みを最小限にできます。
とにかく落ち着いてくださいね。

まずはお湯で流す

お湯が仕える環境なら、43~45℃のお湯でアルカリ性の石鹸で優しく洗い流してください。

牙で傷をつけてから毒線から毒を出して傷口に入れるので、まずは優しくフワッとでいいので洗い流しましょう。

温め続ける

酵素を分解するためにだいたい20分ぐらい、必ず43~45℃をキープした温度で温めてください。
キープがポイントになります。

ちょっとでも温度が下がると逆に血行がよくなって広くに毒が回り酵素が活発化するので痛みが倍増するので、何かにお湯を溜めるのではなくて温度をしっかりとキープできるシャワーがおすすめです。

20分もシャワーを出したままにするのに抵抗がある場合は、ちょっとずつ熱いお湯を足す方法もありです。

薬を塗る

あとは抗ヒスタミン成分の薬を塗っておくけばバッチリなのですが、「自分は抗ヒスタミンやステロイド系の薬は好きじゃない!!」といった人は、薬は塗らなくてもいいと思います。

アナフィラキシーショックのようなめまいや吐き気などの症状がでないで、痛みを1~2時間ぐらいなら気合で耐えられる!!という人は、処置をしなくても大丈夫ですよ。

トビズムカデの情報

トビズムカデの情報

トビズムカデの分布

トビズムカデは北海道以外の分布になります。
しかし、北海道南部にもいるのではといわれています。

基本的には、熱帯や亜熱帯地方の方が向いているので多く分布している傾向があります。
そのため、東北地方での分布率は低いようです。

国外だと中国台湾にもいるので、旅行の際には気を付ける必要があります。
中国だと漢方にして売っていたりするぐらいメジャーですね。

トビズムカデの特徴

似た種類で、アカズムカデやアオズムカデがいるのでパッと見ではちょっと分かりにくいです。
特に、アカズムカデはそっくりですね。

見分ける特徴としては、脚の色です。
脚が黄色系なら、トビズムカデになります。

ただ、レッドレッグと呼ばれている脚の赤いタイプのトビズムカデもいます。

赤い脚と頭が魅力的でかっこいいムカデ!!『トビズムカデレッドレッグ』
日本にいるムカデの種類は130種類以上と言われていて、まだまだ謎な部分もある生き物です。トビズムカデレッドレッグは、トビズムカデの色素変異で赤い個体とされているオオムカデ科のムカデです。

そして、頭(頭部)は赤茶色のような色をしています。
その色が、鳥の鳶(トビ)の色に似ているので、鳶の頭でトビズと付いたようです。

胴体は、黒というよりもちょっと緑がかった感じで光沢があります。
それがちょっとロボットっぽくてカッコいいポイントなんですけど、苦手な人にとっては気持ち悪いポイントだと思います。

よく気になるところで、脚の数は何本なの??
って思ったりすると思うんですけど、歩くための脚(歩肢)と一番最後の頭に見せかけるために使う曳航肢(えいこうし)で21対あります。×2なので42本ですよね。

ただ、どこまで脚の数に入れるかによって、牙になっている顎肢(がくし)と付属肢(ふぞくし)をが2対を足すと46本になります。

トビズムカデの住処

隠れているトビズムカデ

植木鉢やプランター、ブロックの下や、枯れた木を庭に投げてある場合はその下によくいます。
床下がジメジメしやすい立地だと、そこに住み着いていたりします。

家の中に入り込んだ場合、浴室、流し台の下、洗面台が多いですけど、畳の下にいてそこからヒョッコリ出てくることが結構あります。
そこから、布団やベッドの間に潜りこんだり、靴の中に入ったりして咬まれるパターンになるというわけですね。

ちなみに、ちょっとすき間からも入ってきまし、マンションやアパートの壁も登って侵入してきますので、油断は禁物です!!

トビズムカデの生態

トビズムカデの生態

大きさ

大きさは、日本最大級です。

なぜ級なのかと言いますと、沖縄の西表島には正式に特定されていないさらに大きいムカデがいるので、それがあくまで噂に過ぎず、ただ特大のトビズムカデなら日本最大と言い切っていいぐらいの大きさを誇っているのは確かです。

エサを追う

トビズムカデの好物は、ゴキブリです。
というよりも、動くものに敏感に反応して追いかけ捕獲します。

それだけ俊敏に動いて、大きいサイズのトビズムカデはカエルであれネズミであれ襲って捕らえているわけです。

咬みつくと言えば聞いた面白い話しがあって、ズボンのゴムの所が「なんかムズムズするなぁ…」と思っていたらしいんですけど、しばらくそのままダンスの練習をしていたそうです。
なんとそれは、トビズムカデが隠れていたからだったんですが、咬まれることはなかったんです。
相当居心地がよかったんでしょうね(笑)

つまり、トビズムカデは必ず咬みつくわけではなくて、危険や獲物と思った時に咬みついてくるので、飼育している人も多いのはそうした点を理解しておくとカワイイ生き物だからなんですね。

咬まれるほとんど場合、寝ている時などにムズムズしたのを振り払ったのをきっかけに、トビズムカデは危険を感じて咬みつくというパターンがほとんどとなってるようです。

寿命

トビズムカデの生涯は、3~4年の間に約10回の脱皮をしてだいたい7年ほどで寿命となります。
以外に長く生きているんですよね。

繁殖

繁殖は、5月~6月に50~80個ほどの卵を産んでメスがそれを抱いて守り、その子ムカデたちが9月~10月にかけて活発に動き始めます。

天敵

日本最大級のムカデであるトビズムカデにも、天敵はいます。

しかも意外と多くて、蜘蛛カマキリヘビトカゲカエルは結構な天敵ですね。
さらに、鳥もムカデを食べるので襲われたら成す術なしです。
特に、イソヒヨドリはムカデの毒に耐性を持っているほどで、好んでムカデを食べるので最大の天敵かもしれないですね…

といった感じで、トビズムカデは私たちの身近にいて、家に入ってくると咬みついてくる可能性があるのでよく注意してください。

好きな人は、飼育も比較的簡単にできるので、販売もしてますけど自分で捕まえてきて飼うのもありだと思いますよ。

トビズムカデに家の中で咬まれないためにできること

一番よく言われるのが、まずは家に入ってこないようにエサとなるゴキブリが入らないようにすることです。

家に出る黒くて大きなG!!『クロゴキブリ』
家の中でカサカサと音がすると思ったら黒く光るG!!それが『クロゴキブリ』です!!!!

ゴキブリホイホイはゴキブリも入ってきますけど、ゴキブリを追ってきたトビズムカデも入ってくることもあるので、定番アイテムとして心強いですよ。

もし、家の中に入ってきていた場合は、暗い場所を求めて移動したり夜の電気が消えてから活動します。

部屋の中で見かけたのに見逃した場合は、一度電気を消して暗くしてからライトで照らしながら探した方が見つけやすかったりします。

特に家の中で咬まれやすいのが、座布団の下、布団の下、靴の中です。

あとは、ガーデニングで使用する軍手やゴム手袋の中にもよくいます。

この辺りは、よくチェックしてください。

もし咬まれてしまった時は、アナフィラキシーショックでない限りは病院に慌てて行っても、鎮痛剤を打ってから軟膏を塗る処置となるので、できる処置をすぐにその場で行った方が痛みも最小限で済ますことができます。