マダラゴキブリ(Rhabdoblatta guttigera)
【種類】 マダラゴキブリ科
【分布地域】 九州の一部・沖縄
【活動時期】 3~12月
【エサ】 枯れ葉、生の葉、果物、動物や昆虫の死骸など
【大きさ】 30~50ミリぐらい
家の中でゴキブリが出てくると嫌がられる存在ですけど、コンクリートやアスファルトではない自然なフィールドで出会うと意外とそうでもないものです。
それがたとえ国内最大サイズレベルのゴキブリだとしても!!
そのゴキブリが、『マダラゴキブリ』です。
大きい昆虫や虫に出会うと「えッ!!」て気持ちになると思います。
マダラゴキブリも、その大きさゆえに「ウヒェッ!!!」となるサイズのゴキブリです。
どこからどう見ても明らかにゴキブリですからね。
でも、虫好きの人にとっては、ある種類の国内最大サイズはお目にかかりたい!!と思うものですし、飼育してみたいと思うものです。
そんな大きなゴキブリには出会いたくないと思う人の方が多いと思いますが、一般的な汚いゴキブリのイメージとは違うものなのでゴキブリのイメージが変わると思います。
マダラゴキブリはとにかく大きい
マダラゴキブリはとにかく大きいです。
手に載せてみたのですが、その大きさが少しは伝わるでしょうか??
このマダラゴキブリは、何匹かいた中から選りすぐりの大きい子です。
パッと見た感じがTEHゴキブリですけど、よく家に出るクロゴキブリよりも断然愛嬌のあるフォルムと色合いです。
森の中で出会ったゴキブリなので、手乗りゴキブリにしてますけど、一応動物の死骸などを食べていたりするので、素手で触る際は衛生面にご注意ください。
マダラゴキブリの情報
マダラゴキブリの分布
マダラゴキブリは、沖縄、奄美大島、種子島、そして九州の一部の地域に分布しています。
同じ沖縄県でも、八重山諸島に分布するヤエヤママダラゴキブリは石垣島と西表島が生息地域となっていて種類が分けられています。
そして、マダラゴキブリは沖縄県の本島では準絶滅危惧種に指定されているので、なんだか複雑な感じですね…
マダラゴキブリの特徴
マダラゴキブリの特徴は、大きいことと名前にあるマダラ模様です。
色は、淡い茶色をしていて光沢があるのでツヤツヤした感じがします。
このツヤツヤ感が苦手な人には苦手なところでしょうか。
でも、家によく出るクロゴキブリのようなテカった感じではなくて、なんとも華奢な感じがします。
脚はトゲトゲしていて強そうです。
でも、見た目がTEHゴキブリのわりに、以外と動きはゴキブリらしくないゆったりとした感じです。
なので、簡単に捕まえて裏返すことができます。
こうして見ると結構可愛らしい顔付きをしていますよね。
マダラゴキブリの住処
マダラゴキブリの仲間は、通称「水ゴキブリ」と言われています。
そう言われているだけあって、山地の渓流や沢といったキレイな場所が好きです。
幼虫は、渓流や沢の近くのキレイな水が溜まった場所の枯れ葉や石の下に隠れていることが多いです。
成虫になると、その近くの林などの枯れ葉の中や朽ち木の下にいます。
自然豊かな場所を好むので、逆に街中で見かけることができないゴキブリになります。
マダラゴキブリの生態
マダラゴキブリもゴキブリなので、雑食です。
落ち葉や朽ち木、動物の死骸などを食べて生活しているようですが、個体差があって好みに違いがあるようです。
おそらくは、何らかの木や草などの生の葉や果物も食べたりもしているようです。
特徴でも取り上げましたけど、動きはちょっとのっそりとした感じで、ササッサといった感じの俊敏さがある感じではないです。
幼虫の時期は、渓流や沢の結構普通に水に浸かった場所にいますが、濁った水ではなくてキレイな澄んだ水が豊富な場所を好んで生活しています。
しかも、少しの間は水の中に入っていられるようです。
幼虫は、よく濡れているからか、ツヤのない黒っぽい感じのフォルムをしています。
幼虫も成虫も、一匹で独立して生活しているというよりも、その周辺に密集しているわけではないですが何匹かいることが多いです。
飼育して楽しんでいる人も多いので、キレイな渓流や沢に遊びに行った時にはゴキブリの固定概念を払拭してちょっと探してみると楽しいですよ。
意外と大きな個体のマダラゴキブリに出会えると色んな意味でショッキングですから。