サツマヒメカマキリ(Acromantis satsumensis)
【種類】 ヒメカマキリ科
【分布地域】 本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 5~7月
【エサ】 ハエやバッタ、幼虫などの小さめの生き物
【大きさ】 28~35ミリぐらい
あれ?何かカマキリの子供かな??
と思ってしまう大きさだけど、立派な大人のカマキリなのが『サツマヒメカマキリ』。
そっくりで区別しにくいヒナカマキリがいますが、サツマヒメカマキリは生態がちょっと特殊だったりするちょっと変わったカマキリです。
見るからにカマキリだけど子供なの??と思える体型なのが『ヒメカマキリ』
小さいけど立派な成虫なんです。
翅もしっかりとありますから明らかに違うのが分かると思います。
見た目も小さくて変わっていますけど種類も変わっていて、日本では唯一のハナカマキリの種類に入るカマキリなんです!!
ヒメカマキリと同じでハナカマキリのような眼をしていたりかなり似ているところが多いのですが、ハナカマキリ科ではなくてヒメカマキリ科になるんです。
小さいし目立たないの珍しいカマキリ
色といい大きさといい、数が少ないというよりも見つけにくい意味でサツマヒメカマキリは珍しいレアなカマキリですね。
特に幼虫の時は、枯れ葉の上では本当に目につきにくいです。
ハナカマキリというよりも、国内にはいないですけどカレハカマキリのように見事に一体化してしまいますから。
分布している地域もヒメカマキリよりも限られているし、活発に活動している時期もヒメカマキリよりもいので、ヒメカマキリにそっくりですけどレア度はサツマヒメカマキリの方が高いので見つけられると凄くテンションの上がるカマキリです。
なんといっても、見た目もカッコイイですしね♪
サツマヒメカマキリの情報
サツマヒメカマキリの分布
サツマヒメカマキリの国内のでの分布は、本州から南西諸島までとなっています。
本州では、静岡県までとされています。
他の昆虫が徐々に北上しているように、サツマヒメカマキリも少しずつ分布域を広げていく可能性もありますが、現段階では静岡までのようです。
南限は、南西諸島なのでヒメカマキリよりも南に分布域が広い点で違いますね。
サツマヒメカマキリの特徴
ヒメカマキリとほとんど特徴は同じなのですが、大きさがヒメカマキリよりもほん少しですけど大きくなります。
目(複眼)が、よく見るオオカマキリなどと違って、マーブル模様のような独特の目をしているのがカッコイイ特徴です。
幼虫の時は、茶色の枯れ葉にそっくりですけど、成長すると褐色系の翅が生えてくてきます。
脚の付け根付近にヒレのような突起があります。
サツマヒメカマキリの住処
枯れ葉で身を隠す傾向があるので、森や林などを好んで住んでいます。
近くに森や林があれば、畑や庭にもいたりすることもあります。
基本的には、草系より樹木系の植物の近くの方を生息場所にしていることが多いです。
サツマヒメカマキリの生態
サツマヒメカマキリは成虫となっている活動時期が5~7月ごろですけど、ヒメカマキリは8~11月ごろなので少しズレています。
ヒメカマキリとサツマヒメカマキリは見ためがそっくりですけど、春先に大きく育っている幼虫に出会ったらサツマヒメカマキリと判断できます。
サツマヒメカマキリがおもしろいのは、幼虫のままの状態で越冬することです。
国内のカマキリは普通、卵の状態で冬を越すのですが、サツマヒメカマキリだけは幼虫で越冬するのでカマキリの生態としてかなり特殊なタイプです。
飼育までできる環境の場合に限りますが、幼虫がどちらかわからない場合は飼育すればサツマヒメカマキリなら冬をそのまま越していくので間違いなく判断できます。
ヒメカマキリと区別する方法としては、脚の付け根の突起の大きさがヒメカマキリよりもやや大きいのですが、よほど見慣れていないと難易度が高いです。
幼虫だと、なおのこと分かりにくいです。
なんといっても、もとが小さな体ですから…
ヒメカマキリと同様で、成虫は翅で飛んで逃げたり移動したりします。
でも、成虫も幼虫も得意なのがやはり擬死ですね。
簡単にいうと、死んだふりです。
危険を感じると急にポトッと下に落ちて動かなくなるので、枯れ葉に紛れると見失ってしまうほど見事です。
写真を撮るのに夢中になっていて近づきすぎると、結構見失なうことがあります。
触覚を常にブルブル高速で振るわせて、周囲をうかがって警戒しながら死んだふりで難を逃れるおもしろい習性ですね。
小さなカマキリですけど、カッコイイですしかわいいので、飼育できる環境なら飼って育ててみると楽しいと思いますよ♪
見るからにカマキリだけど子供なの??と思える体型なのが『ヒメカマキリ』
小さいけど立派な成虫なんです。
翅もしっかりとありますから明らかに違うのが分かると思います。
見た目も小さくて変わっていますけど種類も変わっていて、日本では唯一のハナカマキリの種類に入るカマキリなんです!!
トゲトゲしていて、枝にそっくりな『トゲナナフシ』。
ちょっと見付にくいような気がしますが、ひょこり現れる時は現れるナナフシの一種です。
ただ、ほとんどがメスで、正式にオスが日本で発見された例が1例しかないので、オスを見つけられるのはかなりレア度が高いです。激レアです!!
パッと見はどこにでもいそうなナナフシだけどなんだか色が薄いような...
と思っていたら、飛んで逃げていくしササッと歩いて逃げていく!!
そんなナナフシを見かけたらそれは『タイワントビナナフシ』かも!!!!
多く人に親しまれて、ペットとして飼う人も多い昆虫の代表のナナフシ。
今回は枝にそっくりなナナフシだから、そのままの名前で『エダナナフシ』。
ナナフシ(ナナフシモドキ)と並んで、最もメジャーなナナフシです。
個人的には、エダナナフシがナナフシの中で一番よく出会う種類ですね。