夏から秋に大量発生する緑の臭い代表!!『ツヤアオカメムシ』

ツヤアオカメムシ
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

 

ツヤアオカメムシ (Glaucias subpunctatus)

学名 Glaucias subpunctatus
種類 カメムシ科
分布地域 本州・四国・九州・沖縄
活動時期 4~11月
エサ スギやヒノキの実、ミカン、カキ、モモなどの汁
大きさ 14~18ミリぐらい

カメムシは種類がとても多いですけど、身近な臭いカメムシの代表といえば『ツヤアオカメムシ』です。

台風や気候の関係で大量発生するのがニュースになるのが、このツヤアオカメムシだったりします。

大量発生するのはツヤアオカメムシだけではないですけど、コンビニやガソリンスタンドなどにべったりとついて集合体恐怖症の人にとっては耐えられない状態になったり…

ツヤアオカメムシは臭い!!

ツヤアオカメムシは臭い!!

ツヤアオカメムシは臭いです!!
メジャーなカメムシ臭といえば、このツヤアオカメムシですね。

臭いの特徴としては、青臭い系といった感じの臭さを放ちます!!

カメムシは昆虫食で食べれるのですけど、ツヤアオカメムシは強烈な臭いで食べれるのが難しいと言われているほど臭いがキツイです。

カメムシは食べている物や種類などが関係して臭いが違うのですが、ツヤアオカメムシは臭いの強い種類になります。

ツヤアオカメムシの情報

ツヤアオカメムシの分布

ツヤアオカメムシは徐々に北上して分布を広げています。
寒さに強い方ではないですが、少しずつ北上していくかもしれないですね。

国外は、台湾、中国、東南アジアなど温暖な地域に住んでいます。

ツヤアオカメムシの特徴

緑のカメムシは何種類かいてちょっと見分けるのにポイントがあります。
特に「アオクサカメムシ」と、「ミナミアオカメムシ」はそっくりです。

ツヤアオカメムシは、最大の特徴として名前の通りツヤがあってテカテカしています。

そして、触覚にある黒い節模様が2カ所しかありません。

ツヤアオカメムシの特徴

あともう一つは、小楯板(しょうじゅんばん)という上から見た時に逆三角形になっている前胸背側の部分のことで、頭部とは正反対の部分に小さな黒い点の模様が対称的に2つあります。

ツヤアオカメムシの住処

春から初夏はキリやスギなどがある森林かその近くにいることが多いです。

でも、夏頃からミカン、カキ、モモなどの汁を吸いに街中にも出てくるので、コンビニやガソリン、スーパーや駅の電灯や街灯などにいることが多くなります。

家の街灯にも来たりしますね。

ツヤアオカメムシの生態

ツヤアオカメムシのストローになっている口
コンクリートにストロー状の口を刺そうとしているところ

幼虫の時期には、スギやヒノキの実(実際には球果といいます)の汁を吸っているのですが、夏頃にはなくなってくるので、エサを求めて今度はミカン、カキ、モモ、ビワなどの汁を吸い始めるので害虫とされています。

農家の人にとっては、大きな被害になりますからね。
大量発生していますと特に…

口がストローのようになっていて、その口で刺されて汁を吸われた所が窪んでしまったり、中がスカスカになってしまうので商品にならなくなってしまうんです。

年1~2回発生するので、そのタイミングによっても一斉に出てくるので大量発生になったりします。

越冬は成虫の状態でします。

臭い匂いは、身を守るためにあるようですが意外と天敵は多くて、カマキリや鳥、同じカメムシの種類になるサシガメにも襲われます。

そして、コンビニによくある青く光ってバチバチしている電気殺虫器も、ツヤアオカメムシにとっては強烈な天敵ですね。

かわいそうなほどバチバチとやられてしまっていまよね。

臭い匂いはどこから

あの臭い匂いはどこから出しているのだろう??
って思いますよね。

カメムシによって場所が違うわけではないんですけど、ツヤアオカメムシの場所は写真でみるとわかりやすいです。

ツヤアオカメムシの臭い場所

結構お尻の先から臭いを出すと思われがちですけど、実は全然違うんですよね。

中脚と後脚の間ぐらいに横向きに空いている穴から、臭い油性の液体を出してきています。
油性なので、なかなかすぐに臭いが抜けないんですよね。

ちなみに、この臭いはフェロモンとして仲間のとのコミュニケーションに使われています。

時には仲間に警戒を呼び掛け、時には集合のサインとして、といったぐあいに使い分けているようです。
大量発生するのも、集合サインを送っているので異常なほど集まるんでしょうね。