エダナナフシ (Phraortes elongatus)
【種類】 オオムカデ科 オオムカデ亜科
【分布地域】 本州・四国・九州
【活動時期】 6~12月
【エサ】 サクラ、ノイバラ、イタドリ、カシ、コナラなど
【大きさ】 オス75ミリ メス95ミリぐらい
多く人に親しまれて、ペットとして飼う人も多い昆虫の代表のナナフシ。
今回は枝にそっくりなナナフシだから、そのままの名前で『エダナナフシ』
トゲナナフシもそうですけど、ナナフシは分かりやすい名前がついてますよね。
ナナフシ(ナナフシモドキ)と並んで、最もメジャーなナナフシです。
個人的には、エダナナフシがナナフシの中で一番よく出会う種類ですね。
住んでいる場所によりますけど、逆にナナフシ(ナナフシモドキ)になかなか会えないです…
エダナナフシは毒も害もない
一応心配な人がいる可能性をふまえて、エダナナフシには毒も害もないです。
噛みついてくるわけでもないので安心です。
捕まえた時に口から液体を出すことがあるので、「毒を吐いた!!」なんて思うかもしれないですけど、あれは食べたものを口から出してしまっているだけでちょっと臭いがする場合もあるかもしれないですけど、毒でないので問題ないです。
体質によってはかぶれることがあるかもしれないので、気になる時には一応すぐに洗った方がいいかもしれないです。
指に付いている液体が、エダナナフシが出したものです。
関係ないですけど、指のケガは海で遊んでついたものなので気にしないでください…
エダナナフシは顔周りもシンプル
顔周りは、派手さもなくいびつさもなくいたってシンプルです。
なんかゴチャゴチャした感じはないので、ゴツゴツした感じが好きな人には物足りないかもしれないですね。
間近で見ると、目がバッタ系なので苦手な人は苦手な顔かもしれないです。
あまりにもクリクリの目だと擬態にならないで目だってしまいますからね。
エダナナフシの情報
エダナナフシの分布
北海道や沖縄にはいないので、意外と分布している地域が狭いです。
他の種類のナナフシはいるのに、このメジャーな種類がいないのはちょっと以外に感じてしまいます。
エダナナフシの特徴
エダナナフシとナナフシ(ナナフシモドキ)は見た目が凄くそっくり。
でも、触覚の長さが明らかな違いがあって、エダナナフシの触覚は長いことです。
具体的にいうと、ナナフシ(ナナフシモドキ)の触覚は体の1/8程度のに対して、エダナナフシの触覚は体の1/3程度もあります。
他の特徴は、色ですね。
私がよく出会うのは、茶色系が多いですけど、他にもバリエーションがあります。
茶色系の他にも、緑系、赤っぽいライン入り、ちょっとした模様が入っているなど個体差があるので、それも探してみる楽しみの一つです。
エダナナフシの住処
エダナナフシは山手の方の広葉樹林に生息しています。
私が住んでいるのも、山手の方だからもあってナナフシ(ナナフシモドキ)よりも、エダナナフシに出会う率が高いのです。
でも、結構道端の木にいたり、公園なんかにもいるのでレアな虫ではないので探してみるのも楽しいですよ。
ナナフシ(ナナフシモドキ)は、平地の方に生息しているので自分が住んでいる場所によってこの違いがでてくるわけです。
エダナナフシの生態
エダナナフシはとにかく枝の擬態しています。
そのまんまですけどね。
主に動くのは夜で、食事はその時に摂っています。
ムシャムシャと。
ナナフシは、何を食べているの??
って思う人も多いですけど、木の葉を食べています。
エダナナフシは、サクラ、ノイバラ、イタドリ、カシ、コナラなどの葉を食べています。
住処は、山手の方に住んでいますけど都市部の公園にこの手の木が生えていれば、エダナナフシに出会う可能性があります。
ナナフシの種類はオスがほとんど発見されていなくて、メスだけ卵を産む単為生殖だったりします。
でも、エダナナフシは自然化でも、オスを比較的発見できて交尾も確認できている種類になります。
一部の地域では、メスだけで繁殖する単為生殖のパターンもあります。
卵は、植物の種というか凄く小さな木の実のような形をしていて、卵も擬態能力がしっかりとしています。
肉眼で見つけるのは、かなり至難の業のレベル。
飼育していても、糞(ふん)と見間違えてうかっり捨ててしまうこともあるぐらい。
形は、楕円形でヘタのような頭がついている面白い感じです。
幼虫の時は、小さくてとてもカワイイですよ。
緑のエダナナフシの幼虫は、ちょっとオナガグモに似ています。
小さいエダナナフシを見つけられたら、そのまま飼育してみると成長を観察する楽しみがあります。
メスなら、オスがいなくても条件が揃っていれば、そのまま卵を産んでくれる可能性があるので、糞と間違えて捨ててしまわないように注意しましょう。
エダナナフシの寿命は、春に生まれてきて11月頃には死んでしまうので卵を育てていくか、次の年にまた幼虫のナナフシを探して育てていきましょう。
卵から育ててられれば、次の世代への繋がりなども経験する喜びが味わえます。
トゲトゲしていて、枝にそっくりな『トゲナナフシ』。
ちょっと見付にくいような気がしますが、ひょこり現れる時は現れるナナフシの一種です。
ただ、ほとんどがメスで、正式にオスが日本で発見された例が1例しかないので、オスを見つけられるのはかなりレア度が高いです。激レアです!!
パッと見はどこにでもいそうなナナフシだけどなんだか色が薄いような...
と思っていたら、飛んで逃げていくしササッと歩いて逃げていく!!
そんなナナフシを見かけたらそれは『タイワントビナナフシ』かも!!!!
見るからにカマキリだけど子供なの??と思える体型なのが『ヒメカマキリ』
小さいけど立派な成虫なんです。
翅もしっかりとありますから明らかに違うのが分かると思います。
見た目も小さくて変わっていますけど種類も変わっていて、日本では唯一のハナカマキリの種類に入るカマキリなんです!!