ウスキシャチホコ (Mimopydna pallida)
【種類】 シャチホコガ科
【分布地域】 北海道・本州・四国・九州
【活動時期】 5~8月
【エサ】 食べない
【大きさ】 オス40~48ミリ メス50~52ミリぐらい
なんとも優しい色合いで、つるっとした木の表面の見える『ウスキシャチホコ』
顔回りと前脚の白い毛が整ってフサフサしているのがカッコイイ。
ちょっと気品のある風格の蛾です。
ウスキシャチホコは毒や害はあるのか
毒はありません。
鱗粉アレルギーの場合は、反応するかもしれないので無理に近づかない方がいいかも。
害になることもないです。
幼虫の時に食べているのは、ススキや笹(ささ)などの植物なので害になる事もないです。
ビシッときめたソフトモヒカン風なヘアスタイル!!
ウスキシャチホコは、顔回りの毛が整っているのでソフトモヒカンのようになっています。
これがまたカッコイイ!!
見事に整った白い毛にてっぺんが茶色の毛になっているので、実は結構オシャレさん。
前脚の白いフサフサの毛がマッチしていていますよね。
ウスキシャチホコの情報
ウスキシャチホコの分布
日本では暑いのが苦手なようで沖縄以外の分布しています。
国外には、朝鮮半島、シベリア東南部、サハリンなどにも分布しています。
ウスキシャチホコの特徴
ベースになっている色が白系なのであまり目立たないのですが逆に気品があります。
ちょっと、茶色系というか肌色が入っていて木の質感を演出しています。
名前の由来は、臼杵(うすきね)からきているのかもしれないですね。
模様もシンプルで、特に何もないように見えますけど、翅(前翅)の下の方と縁に黒い小さな点が6~7個ぐらい徐々に間隔を広げるように入っています。
あとは、顔回りと前脚のフサフサの白い毛です。
フサフサの毛は、オスの場合は尾の先にもチョコンと飛び出ているのもポイントになっています。
なので、オスの方が見ごたえがありますね。
白い毛は、前上から見ても分かるぐらい顔(頭部)からお尻に向かって規則正しく整ってなびいています。
ウスキシャチホコの住処
ススキや笹(ささ)で育つので、その周辺にいたりします。
一番は、街灯の下に集まってくる蛾の中に紛れていたりします。
以外と昼間に建物の壁に留まっていたりも…
ウスキシャチホコの生態
ウスキシャチホコは、とまっている場所によっては見事に隠蔽型の擬態で身を隠しています。
活動時期も5月頃~8月頃までなのでそれほど長くないので、なかなか出会わずに終わってしまう可能性が高かったりもするんですよねぇ…
しかも、成虫になってからは口(口吻)がないのでエサを食べることがなく、幼虫の時に蓄えたエネルギーだけで過ごすので、寿命も長くないんです。
幼虫の時は、特殊な植物ではなくて身近なススキや笹(ささ)などなので、以外とすぐそばにいたりするので出会えた時は、白くて気品のあるウスキシャチホコをぜひ楽しんでください。
キレイな三角形の格好でいることの多い『ハナオイアツバ』 大きさ的にも可愛らしいくて、特徴となっているのはなんと言っても鼻!!
名前の通り、大きな白い筋模様が入っていて茶色のカラーなので、個人的にはチョコレートとバニラのお菓子に見えてしまう『シロスジツトガ』