イボタガ(Brahmaea japonica)
【種類】 イボタガ科
【分布地域】 北海道・本州・四国・九州
【活動時期】 3~5月
【エサ】 水分??
【大きさ】 80~110ミリぐらい
翅の柄がインパクトが絶大の『イボタガ』。
「凄くキレイ!!」、「芸術的で素敵♡」、「カッコイイ」など様々な意見が飛ぶ人気の蛾でもあります。
苦手な人にとっては、違う意味で強烈なインパクトがあるように感じると思いますけど、ぜひイボタガの魅力を知ってもらえればと思います。
よくよく見ると、本当に凄いデザインですから!!
イボタガには毒や害はあるのか
奇抜に見える模様ですが、毒があるわけではないです。
なので、ご覧の通り手に乗せても全く問題ないです
幼虫の時も奇抜な見た目なのですが毒はないです。
モクセイ科の植物を食べるので、イボタノキをはじめ、キンモクセイやヒイラギやトネリコなどを庭木にしている場合はもしかしたら食べられる可能性もありますが、丸坊主にしたりするようなことはないので大きな害となることはないです。
翅の模様はフクロウの顔??
独特でインパクトがある翅の模様はフクロウ系の種類の擬態と考えられています。
確かに、フクロウだと思って見ていると似てますね。
そう見えてきますよね。
実際に近づくと、翅を大きく広げて威嚇するような動きをするので、おそらく本人も意識しているのでは…
イボタガの天敵となる鳥たちなどには、もしかしたら本当にフクロウ系の鳥に見えてるのかもしれないですね。
こうしてアップにして見ると確かに迫力があるので、他の生き物たちにはこうした迫るものがあるのかもしれないです。
よくできたデザインですよね。
娘は、この柄のカーペットが欲しいといっていました。
個人的には、カーペットだとちょっと目が疲れそうだなぁと感じますけど、冬には暖かい感じでいいかもしれないですね。
他にも、同じように感じておられる方のコメントもいただくので、模様としては人気がある柄なのは間違いないです。
イボタガの情報
イボタガの分布
北海道から九州までに分布しています。
広い地域で見られるのですが、沖縄にまでは生息していないので残念ながら出会うことができません。
また、学名に「japonica」がつくようにこのイボタガがは日本産の種類になります。
似た亜種になる種類が、中国、台湾、インドにいます。
そちらは、イボタガ科のヤママユガ似の種類になるそうです。
イボタガの特徴
特徴はもう見た目そのままですね。
この独特にして特有のフクロウの顔の模様をもつ蛾は他には存在しません。
種類によっては、似た感じの蛾がいて判別しにくかったりしますけど、このイボタガに関してはかなり独特なんです。
国内ではこのイボタガのためだけに科が存在しているので、日本特有の蛾というのが何よりの特徴といえます。
見た目の特徴としては、翅の黒い波模様に大きな目玉模様、そしてドット柄でエリアごとに構成されいます。
胸部から頭部にかけてと脚がフサフサしたトラ柄のような毛のようになっているので、なんだかゴージャスな感じを醸し出しています。
イボタガの住処
木の幹で自分はフクロウかのようにして休んでいたりします。
でも、林などを探すよりも、夜の街頭やコンビニの光によってくることがあるので、公衆トイレなどでであったりすることもあります。
以外と家の壁にいてビックリすることもあります。
イボタガの生態
イボタガの成虫の活動時期は3~6月頃なので春の比較的早い時期に活動し始める蛾となっています。
しかも、活動時期が2~3ヵ月と非常に短いです。
なので、独特の翅の模様を楽しむのに飼育してみたいレベルはかなり高いですけど、少しの期間観察するのにとどめてあげた方がいいですね。
繁殖のための出会いの期間も必要ですから、かなり短い寿命になるでしょうし。
蛾の中には体の造りとして、口になる口吻(こうふん)というストロー状のものがない蛾もいますが、イボタガは口吻があります。
ただ、花の蜜や樹液などを吸うのか、水分だけを補給するためだけなのかはちょっと不明です…
活動期間が短いので、卵から産まれた幼虫は蛹になったらそのまま冬を越します。
そして、次の春に羽化する年に1回の発生の生態スタイルとなっています。
なので、幼虫から成虫まで飼育して観察した場合は、1年を通す必要があるので根気が必要です。
でも、幼虫の姿から特有なので、一度はじっくりと育てながら観察したいと思える見事な蛾です。
ぜひ苦手な人も、出会った時にはこの凄まじいデザインの翅とフワフワの毛のキレイなイボタガを観察してみてください♪
動きは早いし、あまり街中ではお目にかかれないイシガケチョウ。
幼虫から育ててみたら、なんともステンドグラスのようにキレイな蝶でした!!
翅の形も特徴的でとても素敵な蝶ですよ。