草原のハンター蜘蛛『イオウイロハシリグモ』

イオウイロハシリグモ
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

 

イオウイロハシリグモ(Dolomedes sulfureus)

学名 Dolomedes sulfureus
種類 キシダグモ科
分布地域 北海道・本州・四国・九州
活動時期 7~10月
エサ 蛾、バッタ、幼虫、カエルなど
大きさ オス15ミリ メス20~25ミリぐらい

大きく育った『イオウイロハシリグモ』は、結構迫力あるクモです。

見た目は、アシダカグモにそっくりなんですけど、全くの別人ならぬ別グモです。

イオウイロハシリグモは固体差によってカラーバリエーションがあるんですけど、アシダカグモにそっくりな色だと、遠めでは簡単に区別できないほどそっくりな時があるクモです。

家に出てできた大きなクモ!!『アシダカグモ』
時々、我が家にもやって来るでっかいクモ!!それが通称アシダカ軍曹とも呼ばれる『アシダカグモ』!!!!

イオウイロハシリグモは毒や害はあるのか

毒も害も人間に対してはないです。

大きい種類のクモなので、毒があるのでは…
と心配する人もいますが、人間にはほぼ無害です。

自分から噛みつくことはないですけど、何かに拍子に噛まれると結構痛いです。

基本的に臆病なので、そうそう噛まれませんけど。

イオウイロハシリグモはアシダカグモに似ている

イオウイロハシリグモは大きなクモなので威圧的に感じますけど、顔は意外と優しい顔をしているんですよ。

イオウイロハシリグモのメスは特にそうです。

イオウイロハシリグモの顔

怖いというよりもカワイイですよね。

全く模様がない、アシダカグモのメスに似てますね。

イオウイロハシリグモの情報

イオウイロハシリグモ

イオウイロハシリグモの分布

アシダカグモとの違いの1つでもあるのが、分布している地域です。

アシダカグモは、本州・四国・九州・沖縄、つまり北海道以外です。
イオウイロハシリグモは、北海道・本州・四国・九州、なので沖縄以外になります。

国外だと、中国や韓国にも分布しています。

イオウイロハシリグモの特徴

とりあえず、脚が長くて動きが速いです。

『硫黄色走蜘蛛 』と書くんですけど、色に関しては個体差が激しくて褐色ベースで模様なしや、白い帯や黒系のまだら模様があるパターンもあるので、ハッキリとこの色と断言できないほどのバリエーションです。

スジボケ型、スジブト型などと型が分かれるほどで、もはや別のクモ??と思うほどで、以前は別種だと思われていたほどの差があります。

顔(頭部)の形は、正面で細くなって目が並んでいます。

目は凄く発達しています。

そっくりのアシダカグモは、正面から見ても平たんな感じで目が横一直線に並んでいるので簡単に言うと顔が横に長くなっているので、イオウイロハシリグモの方がスマートな感じです。

イオウイロハシリグモの住処

草むらや、林の近く、池、沼、河川、水田など水辺が近くにあった方がよくいます。

家の庭にいる事もありますけど、家の中には好んで入ってはきません。

アシダカグモは、家の中を好んであまり外にいないので、その点も大きな違いがあります。

イオウイロハシリグモの生態

イオウイロハシリグモ

網を張らずに獲物を探す狩猟型(徘徊性)で、まさにハンター!!

獲物としているのは、チョウや蛾(ガ)、バッタ、イモムシなど。

大きいイオウイロハシリグモは、カエルやオタマジャクシなども捕食しているのでかなりの強者!!
クモが、虫以外を襲うわけですから本当に凄いことですよね。

カエルをターゲットにするだけあって、水辺が近い所に生活していますけど、逃げる時などには水面をアメンボのように移動していくこともできます。

数センチなら水中に潜ってオタマジャクシを捕らえると言われています。

産卵したら、卵(卵嚢)をお腹に大事に抱いて移動します。

産卵は、8~9月頃で、孵化が近づくまで抱いたまま生活し、孵化間近になると不規則な網を張って卵嚢を置きます。

そして、母グモが孵化するまで近くで守るのです。

孵化したら、網の中で2週間程度は集団で団子状態で、初めての脱皮をするまで共同生活をします。