トウモロコシ、レモングラス、イネに卵を産む蛾『イネヨトウ』

イネヨトウの情報
草
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危険度  
飼いたい度  

イネヨトウはどんな虫?

学名 Sesamia inferens
種類 ヤガ科
分布地域 本州・四国・九州・沖縄
活動時期 5~9月
エサ 調査中
大きさ 25~30ミリぐらい

名前に稲が付く通りで、幼虫の時に稲の葉を食べる『イネヨトウ

小さくてあまり目立たないけど、畑や田んぼ、ハーブガーデンをしている人にとっては大敵となり得る蛾です。

稲の葉だけでなくて、トウモロコシやショウガ、ハーブのレモングラスを育てている人にとっても以外な被害を及ぼす蛾でもあるんです!!

毒や害はあるのか

イネヨトウに毒や害はあるのか

イネヨトウは毒がある蛾でありません。

なので、すごく危険な存在ではないです。

でも、幼虫の時に稲の葉と芯を食べてしまうので、お米農家の人にとっては有名な農業害虫とされています。

とはいっても、食害となるのはお米だけではなくて、トウモロコシやショウガ、レモングラスを育てている人にとっても天敵となります。

レモングラスは比較的強いハーブでとても育てやすいですけど、そのレモングラスを稲と同じようにイネヨトウの幼虫は芯に入り込んで苗ごと枯らしてしまうのです。

トウモロコシやショウガの苗も同様の被害に遭うので注意が必要です。

幼虫は、芯の中から食べていくので発見しにくいので、気付かないうちにレモングラスが枯れてしまった…
といったことが起こりやすいので、結構な要注意な蛾になります。

詳しくは、イネヨトウの幼虫の記事を参考にしてください。

トウモロコシやレモングラスの茎の中の芯を食べてしまう『イネヨトウの幼虫』
イネ科だけではなくて、トウモロコシやハーブ栽培を楽しんでいる人にも要注意なのが『イネヨトウの幼虫』です。

イネヨトウの情報

イネヨトウ

発生の時期や特徴などをおさえて、レモングラスやバケツ稲づくりの際の予防や対策にお役立てください。

イネヨトウの分布

イネヨトウは、日本国内では北海道以外に広く分布しています。

比較的、温暖な気候を好むので沖縄の離島などにも広く分布しています。

国外では、台湾、インド、オーストラリア、オセアニア地域にも分布しています。

イネヨトウの特徴

イネヨトウの特徴

極端に小さいわけではないですが、大きくて目立つわけでもない蛾です。

色もベージュ系がベースで、少しだけ凄く小さな黒い模様が点々と入っています。

翅には、薄っすら縦筋の模様が入っています。

顔(頭部)周りは、ツンツンとボワっとした感じでライオンのたてがみのようになっています。

ライオンのたてがみのようなイネヨトウ

イネヨトウをよく見る場所

産卵のためにイネ科の植物などに飛んできますが、街灯や自動販売機の灯りに飛んでくることが多いです。

家やマンションなどの壁で休んでいることもあります。

イネヨトウの生態

イネヨトウの生態

5~9月頃の春頃から夏にかけて発生します。

でも、暖かい気候では活発なためもっと長く秋口まで活動していることもあるようです。

冬は幼虫の状態でイネ科の太い茎を探しそこで越冬します。

なので、イネ科の雑草などを残さずに抜いておくなどすることはイネヨトウ対策の大切な方法の一つとなっています。

イネヨトウの防除と対策

アワノメイガという蛾の幼虫も同じ植物に同じように芯を食べてしまいます。

イネヨトウの幼虫の方が、被害は軽いといわれていますがそれでも深刻な被害になるのは間違いないです。

対策

基本的な防除対策としては、茎の中に入り込んでしまう前に事前もしくは初期症状のうちにトレボン乳剤などの農薬を使うことが勧められています。

でも、野菜やハーブに薬はちょっと…
という場合も多いと思います。

そういった場合は、イネヨトウが卵を産んでしまうと幼虫を見つけるのは困難なので、小規模なら防虫ネットをするなどして産卵できないようにしておきましょう。

なんといっても小さな蛾なので、これぐらいしか打つ手がないですね…

田んぼが近いと比較的遭遇率が上がりますけど、被害が小さいうちに葉を切り落とすなどして芯に入り込まないように頑張ってください!!