トビズムカデレッドレッグとは何者か!?
【種類】 オオムカデ科 オオムカデ亜科
【分布地域】 本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 4~11月
【エサ】 ゴキブリ、クモ、カエルなど
【大きさ】 200ミリぐらい
日本にいるムカデの種類は130種類以上と言われていて、まだまだ謎な部分もある生き物です。
トビズムカデレッドレッグは、トビズムカデの色素変異で赤い個体とされているオオムカデ科のムカデです。
脚が赤いからレッドレッグというわけですね。
なので、正式な学名がない通称的な呼び方になります。
トビズムカデレッドレッグは珍しいのか
色素変異の個体は、色々な種類の生物がそうですけど珍しかったりしますよね。
でも、トビズムカデのレッドレッグは個人的に遭遇する率としては、ノーマルのトビズムカデと同じぐらいの割合で出会っています。
多い時には、レッドレッグの方が多かったりもするぐらいです。
もちろん、地域差があるのでいない所にはいないですし、そもそもトビズムカデは亜熱帯性が強いので寒い地域では数は少ないですからその分率は下がります。
ヤフオクでは季節によりますけど、ノーマルのトビズムカデが1000円なら、レッドレッグは1800~3000円ぐらいなのでほぼ倍かそれ以上の価値があるとみられてますので。
オークションの価値は、希少価値なのかカッコイイから需要があるからなのかなんとも言えないところですけど、人気があるのは間違いないですね。
ノーマルとレッドレッグの違い
大きく違うのは、名前の通りで脚の色です。
見事に目を惹くキレイな赤です。
色って不思議なもので、毒性は同じなんですけど赤い分ノーマルのトビズムカデよりなぜか強そうに見えますね。
他にも個人的に感じる違いで、大きさと出会う場所に違いがあります。
レッドレッグの大きさ
レッドレッグは、ノーマルタイプと違って基本的に大きいです。
ちゃんと計測したわけではない主観的なものですけど、MAXサイズだとノーマルのトビズムカデより若干上回ったサイズがほとんどです。
もしかしたら、赤は黄色よりも強い膨張色なので色彩効果もあるのかもしれません。
ただ、一つ経験的に思うのが小さいレッドレッグには出会ったことがないです。
まだ成虫になりきっていないノーマルタイプはたまに出会うのですが、レッドレッグの幼体は出会ったことがありません。
大きくなった脱皮の時に、色が赤くなっていくの??
と思うほど、小さなレッドレッグには会ってないです。
国外のムカデも、種類によってレッドレッグが売られていますけどみんな大きい個体ですからねぇ…
もしかして、脚が赤いのは先天的なものではなくて成長過程のものなのでしょうか…
いつかペアで飼ってみて確かめたいと思います。
レッドレッグの出会う場所
特別大きな違いがあるわけではないです。
ある程度の湿度が保たれていて、暑くならない涼しい場所にいます。
でも、不思議と家の中に入ってきたことがないです。
それはあんたの家だけだよ!!
って思う方もおられると思うんですけど、我が家では家の中に入り込んでくるのはノーマルタイプしか出会ったことがないんですよね。
警戒心がノーマルタイプよりも強いからなのかもと感じています。
勝手に…
トビズムカデレッドレッグの魅力
虫好きで特に多足類が好きな人にとっては、国内で目を惹く色合いなのでレッドレッグを好きな人も多いと思います。
でも今回は、新たにムカデ好きになってもらいたいと思っているので、その魅力をご紹介いたします。
レッドレッグの顔
まずは、レッドレッグのキュートな顔に注目したいと思います。
特別ノーマルタイプのトビズムカデとの違いがあるわけではないですけど、赤が強い分ちょっとイメージが変わるところもありますからね。
独特な眼
ムカデは種類によって、眼の構造が違っています。
トビズムカデなどのオオムカデ類は、単眼が4対あるので左右で8つあります。
なかなか咬まれないためにそこまで近くで見る事ができないですけど写真の通り、小さな眼(単眼)が4個並んでいるのが分かりますよね。
複眼とは違った造りなので、なんだか不思議な雰囲気がまた素敵です♪
鋭いアゴ
トビズムカデのノーマルタイプと違って、脚からアゴ(顎肢)、そして触覚まで赤で統一されているのがまたカッコいいんですよねぇ~
ペットとして飼育しても、この角度を見ることはあまりないかもしれないですけど、こうして見ると赤い脚が映えますね。
咬まれると相当痛いですし、アナフィラキシーも起こり得るので注意してくださいね。
名前の由来のキレイな赤い脚
やはり、せっかくレッドレッグという名称で呼ばれているのですから、一番の魅力と言えば赤い脚ですよね。
数え方によって差がでますけど、21対か23対も脚があるのでより赤が際立って楽しませてくれます。
普通のトビズムカデでは楽しめないこの赤い脚は本当に惹きつけられますね。
海外の派手なカラーのムカデとまではいかないとしても、落ち着いた色合いだけど脚が赤いのグッと目を惹いてくれます。
オオムカデ科なので、サイズも大きいですから見応えもありますしね。
尻尾のようになっている最後尾の曳航肢(えいこうし)は、特に色が強くでていたりします。
頭の先から尻尾(曳航肢)まで、赤さ際立つトビズムカデレッドレッグを機会があれば楽しんでみてください。