大豆の葉を食べる赤い顔に白と黒の縞模様のいかついハンミョウ『マメハンミョウ』

マメハンミョウ
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

マメハンミョウ(Epicauta gorhami)

学名 Epicauta gorhami
種類 ツチハンミョウ科 ツチハンミョウ亜科
分布地域 本州・四国・九州
活動時期 7~9月
エサ 大豆などのマメ科やナス科の葉や花
大きさ オス12~14ミリぐらい メス14~20ミリぐらい

赤の顔に白と黒の体と奇抜なスタイルの『マメハンミョウ

顔は、ハンミョウの種類らしいちょっと大きな目に牙のような口なので、ちょっといかつい感じの虫です。

なかなかインパクトのある感じが好きなんですけど、ちょっとくせ者な特徴もあるので注意が必要です…

マメハンミョウは毒がある!!

マメハンミョウの毒

マメハンミョウは、毒があります!!
しかも、猛毒です!!!!

ツチハンミョウの種類は、みんな毒をもっているので注意が必要です。
キラキラした虹色のハンミョウには毒がないので大丈夫ですよ。

マメハンミョウは虫好きな子供にとっては、興味津々の色と形をしているので特に注意してください。

毒の種類は、「カンタリジン」というものでカミキリモドキ科とツチハンミョウ科だけが生成できる猛毒の化学物質です。

致死量がたったの30ミリグラムですから、グラムにすると0.03グラムになります。
小さじ一杯が5グラムなので、約1/200杯ぐらいですから相当なものじゃないですか!!

食べてしまうことはないと思うので、命に関わるほどの問題にはまずならないです。
でも、1匹丸ごと食べてしまうと死に至る可能性がある危険なレベルなので注意してください。

調べた限りで事例があるわけではないですけど、くれぐれも食べないでくださいね!!
特に昆虫食好きの方は、間違って食べないように注意してください。

マメハンミョウの毒は、卵の時からずっと持ち続けていて、オスは成虫と共にカンタリジンは増えていくのでなおのこと危険ですから。

マメハンミョウは、その毒を咬んだり針で刺したり使うわけではないです。
危険を感じた時に、脚などの関節から少しずつ出して使います。

テントウムシが、黄色い汁を出すのと同じ感じです。

なので、いきなり触ったりして皮膚に付くと、ヤケドのような炎症を起こしてしまいます。
間違って子供が握り潰してしまったりして皮膚に付いても、同様の症状がでるので注意してください。

マメハンミョウの毒液に触れてしまったら

もし、マメハンミョウが出す毒液に触れてしまうと、1~2時間ぐらいしてからヤケドのように水泡ができます。

すぐに、症状がでるわけではないので要観察です。

もし毒液がついてしまったら、できるだけ早く水にで洗い流してください。
すぐに、水で洗い流せば場合によっては症状がでないで済みます。

マメハンミョウによる食害

マメハンミョウの食害

マメハンミョウは毒があるだけでなくて、他にも問題があります。

野菜の葉や花を食害してしまうんです。

特に問題になるのが、大豆です。
マメハンミョウのマメは豆と書くだけあって他にも、インゲンやアズキなどのマメ科の植物が大好きです。

マメ科だけでなくて、ナス科の植物も好きなので、ナス、トマト、ジャガイモなどもターゲットになります。

かなりメジャーな野菜ばかりですよね。

実を食べるのではなくて、葉や花を食べるので収穫に直接というよりも間接的なダメージとなって収穫量が激減したり、苗が枯れてることにつながるのが問題となります。

マメハンミョウは、単体でもそこそこの大食いタイプなので、集団で発生することが多いため一気に食べられてしまうからです。

農業生産者の方にとってはこうした点が問題となっています。
家庭菜園で育てている人にとっても、あっという間に食べ尽くされてしまう可能性があります。

マメハンミョウはよく見ると愛嬌がある

マメハンミョウの顔

こうして正面から見ると、赤い顔に大きくてクリクリした目(複眼)と太いマロ眉毛があるかのように黒いラインが入っているんです。

なかなかいい表情してますね~

しかも、黒い体に白いラインがストライプの服を着ているように見えるので、毒があるような虫には見えないですよね。

マメハンミョウの情報

マメハンミョウの分布

マメハンミョウの分布は、東北以南から九州までとなっています。
九州の離島は、対馬屋久島では確認されています。

国外だと、中国台湾などにも分布しています。

マメハンミョウの特徴

マメハンミョウの特徴

マメハンミョウの特徴は、顔(頭部)が赤かオレンジの目立つ色をしているのに、体は黒に白い(ベージュ系)ラインで縞模様になっているところです。

私は出会ったことがないですが、縞模様がないタイプもいるようです。

面白いのが、翅はタテ縞なのに腹部の方はヨコ縞になっているんです。

目(複眼)の回りのマロ眉毛も特徴の一つとなっています。

チョウセンマメハンミョウもそっくりなのですが、顔の大半が黒いのですぐに区別がつくと思います。ほっぺだけ赤い感じの顔になっていますから。

マメハンミョウの住処

好きな食べ物が豊富にある所にいるので、畑や草原などによくいます。

マメ科のクズも食べるので、クズの生い茂っている場所にもいます。
河川敷も、マメハンミョウにとって環境が整っていることが多いです。

マメハンミョウの生態

マメハンミョウは、幼虫の時が特に変わった生態をしています。
イナゴなどの卵(卵塊)に寄生してエサとするんです。

なので、親はそのイナゴなどの卵のそばに卵を産む必要があるので、イナゴなどのバッタ類が減ってしまうと、必然的にマメハンミョウも数を減らしてしまうわけです。

そうした特性があるので、田んぼで稲を育てている人たちにとって、イナゴなどのバッタが減るので益虫として大切にされていました。

幼虫時代の偏食があるため、近年ではマメハンミョウを見かける地域が減ってきているようです。
なので、マメハンミョウによる大豆などの作物へ被害も減少傾向にあるみたいですね。

とはいっても、マメハンミョウは単体でとうよりも、集団で発生することが多いので一斉にワッと出現するとあっという間に葉っぱを葉脈だけにして食べ尽くしてしまうので、田んぼでは益虫として慕われても畑では害虫として嫌われ者扱われているなんとも言えない生涯を送っています。

マメハンミョウの発生は、年に1回で7,8月頃に出てきます。

秋頃にイナゴなどが産卵した卵の近くに卵を産み付けて、孵化した幼虫が成長して蛹(サナギ)の状態で冬を越して次の年に羽化してくるサイクルです。

マメハンミョウの飼育

マメハンミョウの生態

毒はありますけど、飼育することも可能です。
素手で触らないようにして、食べなければ大丈夫ですから。笑

とはいっても活動期間が短いですし、産卵が特殊なので一時的に観察する程度の飼育になりますね。

エサは、マメ科やナス科と幅が広いうえに、クズの葉は特に手に入れやすいですから。
野草だと、キク科の葉を食べていたりしますので、かなり広範に色々な葉を食べてくれるので調達は楽ですからね。

採取した場所の葉をもとに、エサとして与えれば問題なく飼育できます。

ついでに、イナゴを産卵させられれば幼虫まで観察することができるので、かなりハードルが高いですけどチャレンジしがいはあるりますね。

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