木の幹のような柄の大きな蛾『エビガラスズメ』

エビガラスズメ
草
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エビガラスズメ(Agrius convolvuli)

学名 Agrius convolvuli
種類 スズメガ科
分布地域 北海道・本州・四国・九州・沖縄
活動時期 5~11月
エサ 花の蜜
大きさ 80-105ミリぐらい

色はあまり目立つものではないですけど、スマートで大きな翅をしている『エビガラスズメ』。

なかなか大きな蛾なので、苦手な人にとっては「ヒェッ!!」となるかもしれないですね。

幼虫がいろいろな食害となるので、ちょっと悪いイメージがあるかもしれないですけどちょっとした特徴も含めて魅力もあるんですよ。

エビガラスズメは毒や害があるか

エビガラスズメは毒や害はあるのか

成虫の蛾になってしまえば、毒や害はないです。
それなりに鱗粉は落ちるので、鱗粉アレルギーの人は注意してくださいね。

エサも花の蜜なので、特に害になることはないです。

ただ、幼虫の時はサツマイモやインゲン、さらにアサガオの葉などをガツガツと食べるので、育てている人にとっては天敵になります。
芋活をしていてイモムシが大好きな人にとってはかわいいイモムシですけど、大きなイモムシになるので、食べる量も多いですからあっという間に芯だけになってします大食漢なので。

成虫の蛾よりも、幼虫の時の方が一般的にはよく知られていると思います。

サツマイモやアサガオなどにこのエビガラスズメが来ていたら、卵を産みに来ていると可能性があるので要チェックです。

ただ、手に乗せる時には注意が必要です!!

個人的に好きでいろいろな蛾などを手に乗せてきましたが、このエビガラスズメは不用意に手に乗せると予想外に凄く痛い思いをしますので。

エビガラスズメの情報

エビガラスズメの情報

エビガラスズメの分布

国内での分布は、全国になります。
北は北海道から、南は沖縄の八重山諸島にまでいるので、全国的にかなりメジャーなスズメガの種類ですね。

世界的にもかなり広く分布しているので、世界的によく知られた蛾といえます。

エビガラスズメの特徴

色は、灰色系をベースにした色です。

模様は波型のものがいくつか入っていて、左右対称になっています。

光の加減や個体差があるものの、基本的には木の幹のように見えることが多いです。

翅広げると腹部には、ピンクと黒の左右対称のシマ模様になっているはなかなかキレイです。

エビガラスズメの住処

基本的に、夜に行動し始めるので、昼間はじっとしている時間がほとんどなので木の幹や壁などにしっかりとつかまってじっとしていることが多いです。

夜には、街頭などの灯火に飛んでくるので、コンビニの明かりにひかれて来ていることもあります。

エビガラスズメの生態

普段はじっとしているので動きが遅そうに見えがちですけど、本格的に動きだすとスズメガの種類だけあって飛ぶ能力はもの凄く高いので、かなり高速で飛ぶことが可能でホバリングしながら花の蜜を吸って生活しています。

5月頃から冬を越した蛹が羽化して行動を開始し始めてパートナーを見つけて交尾したメスが幼虫の食草となる、サツマイモ、インゲン、アサガオなどに卵を産みます。

すくすく育って成虫になったエビガラスズメは、また卵を産み成虫になるのを繰り返して地域によって差がありますが年に2~3回発生します。

温暖の気候の方が発生数は多いです。

最終的に冬前に蛹になったら、その蛹のままで冬を越します。
そして、また次の春に羽化するというわけです。

蛹は、土の表面近くに簡単な繭をはっているので、畑や庭などに蛹がポロっと転がっているのを見かけることもあると思います。