緑の太いトゲトゲの激痛をもたらす毛虫『ヒロヘリアオイラガの幼虫』

ヒロヘリアオイラガの幼虫

毛虫に刺されると痒くなったりかぶれたりするイメージがあると思いますけど、実際には毒性のある毛をもっている毛虫はそこまで多くないんです。

でも、イラガの幼虫は全くの別格!!
恐ろしいほどに激痛が走るからです!!

地域によっては、「電気虫」なんて呼ばれるほど瞬時に痛みが走るんです。
あの痛みは、思い出しただけでも恐ろしい…

個人的に恐れている毛虫は、チャドクガの幼虫とイラガの種類の幼虫なのですが、チャドクガの幼虫はひたすらに痒くなるのに対して、イラガの種類の幼虫は痛いので性質が全然違うんです。

※チャドクガの幼虫については以下の記事を参照してみてください。

ツバキにウジャウジャ集合している刺されると凄く危険な毛虫『チャドクガの幼虫』
刺されると危険な毛虫の代表が『チャドクガの幼虫』です!!よく集合でウジャウジャと密集しているのを見ませんか??このチャドクガの幼虫が、何がどう危険なのか、どう対処するすればいいのか絶対に知っておいた方がいいです!!...

それで今回は、激痛タイプのイラガの種類の一つで全国に分布している最も一般的な『ヒロヘリアオイラガ』の幼虫について取り上げます。

ヒロヘリアオイラガの幼虫とはどんな存在

ヒロヘリアオイラガの幼虫は、見るからに痛々しい太いトゲトゲでアピールしてますけど、緑に溶け込む色合いなので気付きにくい場合あります。
しかも、身近な木の葉っぱをエサにしているので気付かれずに刺されてしまうのです。

場合によっては、ハイキングや公園、キャンプなどの時にも出会う可能性のある毛虫でもあります。

地方によって様々な呼び名が付けられるほど、激痛をもたらす危険な毛虫として恐れられている凄く身近な存在。

なので、刺されないためにはその性質を知っていると注意しやすいです。

ヒロヘリアオイラガの幼虫はどんな毛虫か

集まって行動するヒロヘリアオイラガの幼虫

ヒロヘリアオイラガの幼虫は、身近なは木の葉っぱを食べていますし、発生し始めると集団で出てくるのでポイントを知っておけば用心しやすくなります。

ヒロヘリアオイラガの幼虫の発生時期

6~10月頃にヒロヘリアオイラガの幼虫は発生します。
基本的には、6~8月と8~10月の年2回発生して2回目の発生の時には蛹で冬を越冬しています。
また、来年お会いしましょう。といった感じですね。

季節的には地域差もありますけど、梅雨明け前ぐらいから発生し始めて秋頃までが目安になります。

この時期に、緑でずんぐりむっくりな体型で太いトゲトゲの毛虫がいたら要注意です!!
1匹のメスから40~50個の卵を産み付けるで、1匹の幼虫を見つけたらその木には数匹いるつもりでいた方がいいです。

幼い時は密集していることが多いので、たくさんいる時はワチャワチャしてます…

ヒロヘリアオイラガの幼虫の見た目や大きさ

大きさは20~25㎜ぐらいでずんぐりむっくりな感じです。
明らかに強そうなトゲは一つ一つが太くて立派なので、毛むくじゃらの毛虫とはひと味違う風貌ですね。

色は、小さいうちは黄色がかっていますけど、成長と共に鮮やかな緑になっていきます。
背中にはキレイなブルーの織物にありそうなライン模様が入っています。

色の感じや形がウミウシに似ていると言う人もいれば、この形が好きだと言うもいて人気者だったりもするんですよ。
色は緑で鮮やかな模様が入っていますし形も愛嬌のあるフォルムなので、私も好きな形なんですけど刺さると痛いので警戒してしまい近づききれないのが残念…

ちなみにヒロヘリアオイラガの幼虫は、蛹になる前の終齢幼虫の段階で形が結構変わるので違う種類の毛虫に思われることがあります。

最終形態のヒロヘリアオイラガの幼虫
蛹になる前の最後の形態

蛹になる前になると、いかつい感じの太いツノのようなトゲはなくなって、全体的に太目の緑のトゲトゲになってタワシのような見た目に変わります。

そして、お尻側の方にオレンジのトレードマークが左右対称に2つ入っています。
見事な変わりっぷりですよね!!

でも、同じヒロヘリアオイラガの幼虫なんです。

ヒロヘリアオイラガの幼虫がエサにしている木

カキ、サクラ、ウメ、リンゴ、クリ、ケヤキ、カエデ類、ヤナギ類などの木なので、かなり身近なものばかりですよね。

家の植木のカエデや、垣根などに人気のレッドロビンもエサにしているので、剪定している時に刺されるケースが多いです。
ちょうど、カエデやレッドロビンの剪定時期が7月頃なので、ヒロヘリアオイラガの幼虫が発生している時期にドンピシャですからね。

これらのヒロヘリアオイラガの幼虫のエサになる木も大量に幼虫たちが付くと、結構な食害を受けてしまいます。

ちょっと気を付けてほしいのは、蛹になる時にはその食べている木の枝や幹などに作ることが多いですけど壁伝いに歩き回っていることがあります。
その時は、以外な所にもいたりするので注意してください。

私は、ポストの入れ口に配布物を投函する時に、その投函口にいたのに気付かずに刺されましたので。

ヒロヘリアオイラガの幼虫の危険性

ヒロヘリアオイラガの幼虫の毒性についてはちゃんと解明されていないのですが、ヒスタミン系と酵素なことは分かっています。

刺されると激痛が走りますけど、それは酵素が関係しているので死に至るほどの毒性ではないです。
でも、強烈に痛いのは間違いないですけど…

ヒスタミンに関しては、アレルギー反応を起こして痒くなる原因となります。

そもそも、あの激痛はイラガの幼虫は危険を感じた時にトゲトゲから強烈な毒液を分泌して注入してくるので特有のあの激痛が走ります。
なので、ただ細かな毒針毛だけではよくある痒みだけのレベルなので、あのいかつい太いトゲトゲには「私は危険ですアピール」をしているわけです。

でも、ヒロヘリアオイラガは蛹にも毒針毛があるので触らないようにしてくださいね。

余談ですが、ヒロヘリアオイラガの毛虫の状態で茹でたり焼いたりしてしまえば無毒化することがでるので、幼虫が食べている葉の種類によって味が違うのを食べて楽しんでおられる方もたくさんいます。

私は、試したことがないですけど…

ヒロヘリアオイラガに刺されたら

トゲトゲのヒロヘリアオイラガの幼虫

もし刺されると個人差はありますけど1時間程度は痛みが走って、その後は痒みが数日から1週間続くことがあります。

大人でもかなりの痛みでかなりしんどいですから、小さな子供が刺されてしまうと結構な一大事になってしまいます。

なので、適切に処置してダメージを最小限にしていきましょうというわけです。

刺された時の対処法

刺された時はできるだけ早く処理した方がいいです。

早きれば早い方がいいんですけど、なかなか状況によっては思うように処置できない場合もあると思います。

なので何もしないよりは、とりあえずできる限りの方法を優先しながら処置していきましょう。

1.ガムテープなどで刺さった毒針毛を抜く

刺された時の対処法として、可能ならまず先にガムテープで刺された毒針毛を取り除いてください。

被害の範囲を最小限に抑えるためにも、毒針毛を最初に取り除くことで身体に入ってくる毒液を出しやすくしつつも、痛みの後にくる痒みの原因を素早くなくしておくわけです。

ただ、刺さっている毒針毛は肉眼では見えないので、刺さっていのかを確認したりテープにトゲトゲが付いているを確認したりする必要はないです。
ペタッと貼って剝がすを数回すればOK。

ガムテープがなければ、セロハンテープでもいいのです。
子どもの場合は、ガムテープは痛いのでむしろセロハンテープの方が刺激が弱いのでいいですね。

取り除くのはとにかく早ければ早いほどいいですから、粘着質のものならなんでもいいで身近なものを活用してください。

キャンプや登山などでも、刺された時の備えとしてグッズの中に忍ばせておきたいですね。
ちょっと高くつきますけど、持参していれば「冷えピタ」でもある程度の粘着性があるので代用にはなりますよ。

2.水で洗う

よく最初にすることに取り上げられますけど、水を流すと毒針毛を広げてしまう可能性があるので場合によっては被害を拡大してしまいますし、毒針毛を通して毒が入ってきているので取り除いてからすぐに水で毒を洗い流す方が効率がいいです。

なので、まずはガムテープなどで毒針毛を取り除いてからすぐに水で洗い流すコンビ技を迅速にできれば初期処置完了ですね。

可能なら、石鹸を泡立てた泡でサッと流してください。
※ガムテープなどで毒針毛を取り除けてない時には水だけの方が拡大しにくかったりします。

ただし、擦って洗わないように注意してください。
患部を刺激すると毒液がより広く回ってしまいますから。

もし、状況的にガムテープなどの粘着性の物か水で洗うことが無理な時は、どちらかだけでもいいのでやっておくだけで全然違います。

順番も可能な限りなので、手早くできるなら順番を無視してでも早く処置できるに越したことないです。

3.温める

ヒロヘリアオイラガの幼虫の毒はヒスタミン系なのですが酵素も含んでいます。

熱によってその働きが違ってきます。
36~40度が最もよく働くベストな温度なので、人間の体温はまさに適正温度。
どうりで激痛なわけです…

逆に、43度以上になると働きが鈍くなり始めるので、43~50度の温度をお湯を30秒~1分ほどつけられれば痛みを最小限に抑えることができます。

温度はかなり重要なポイントなので、うかっり適正温度につけてしまうと逆に痛みが増すなんて場合もあるので注意してくださいね。

刺されてから時間が経ち過ぎてから温めるのも、痛みが増す場合があるので出来るだけ早く温めた方がいいです。

とは言っても、結構熱めのお湯ですから小さい子供にとってはちょっと厳しいですよね…
冷やす方が楽なんですけど、冷やすのを止めたら痛くなるの繰り返しになるなどして長期戦になったりするので、10秒ぐらいでいいので一踏ん張りすれば全然違うので頑張って見てください。

4.抗ヒスタミン薬を塗っておく

最後の処置として、抗ヒスタミン薬を塗っておきましょう。

これは痛み止めではなくて、痛みがひいた後にくる痒み対策のためになります。

痒みは気合で耐える人や、あまり薬を使いたくない場合は特に必要ないです。
どちらかと言うと私はそのタイプなので。

メジャーで代表的なものだと、「ムヒ」が定番になります。
家の常備にも、アウトドアにも携帯しやすいので一つあるといざという時に活躍するアイテムです。

あまり怖がり過ぎないで

ヒロヘリアオイラガの幼虫は結構な要注意生物ですけど、成虫になって蛾になってしまえばなんら問題はないんです。

濃い目の緑色でキレイですからね。

毛虫の時も、刺されてしまうと確かに激痛で何とも忘れがたい記憶になりますけど、結構面白い形で見ごたえありますしね。

チャドクガの幼虫のように近づくだけで毒針毛がフワフワと飛んで来る毛虫でもないので、真上からや横から見るなどすれば観察しがいがありますし、動きも体の構造的に可愛らしいのでチャンスがある時には是非じっくりと見てみてください。

好きな人は、上手に腕などに刺されないように乗せて独特な脚の感触を楽しむ人もいますから。
まあお勧めはできませんけど…

何よりも、絶対に触らないでくださいね。
本当っ痛いですから!!