アケビコノハの幼虫はかなり個性的な目玉模様なので、惹かれる人には惹かれるけど苦手な人にとっては直視できない模様をしている幼虫かもしれないです。
よく見ると細かい模様も含めて芸術的なデザインが施されているので、個人的にはその可愛さにメロメロになること間違いなしなんです!!!!
そんな魅力たっぷりのアケビコノハの幼虫を芋活のための情報も含めてお伝えしていきたいと思います。
ちなみに虫好きの娘にはタコに見えるらしいです…
成虫の蛾(ガ)になると枯れ葉そっくりのやはりかなりの個性派なので、成虫については別でまとめてありますのでよろしければ参考にしてみてください。
アケビコノハの幼虫の情報
アケビコノハの幼虫に出会う
アケビコノハは、地域差はありますけど全国的に分布している 蛾(ガ)なので、国内なら北は北海道から南は沖縄まで探せば出会う事ができます。
アケビコノハの成虫よりも、幼虫の方が目立っているので見つけやすいので出会う確率は高いです。
アケビコノハの幼虫の発生時期
アケビコノハは年に2回発生します。
時期は、4月~11月が成虫の活動時期になるので、幼虫と出会えるのは冬を越した成虫が卵産んでからになります。
アケビの新芽は山菜として食べることができるのですが、4月~5月にかけてが旬になります。
その時期に合わせてアケビコノハも産卵するので、アケビの生える場所を探ったり、だいたいアケビが生えて場所が分かっているなら新芽の様子を見にいければ第一発生の早い時期に幼虫に出会えるかもしれないです。
アケビに似ている食草のムベに関しても、ほぼ同じように成長する植物なので同じような時期を見計らって大丈夫です。
私が育てたアケビコノハの幼虫を連れてきたのは、8月10日と10月9日でした。
やはり地域差がありますが、夏から秋にかけての時期ならアケビやムベはたくさん葉をだしているので比較的手に入れやすいですし幼虫を見つけるのも育てるためのエサの供給もとても楽です。
むしろ茂りすぎて探しにくいぐらいですかね…
幼虫のエサの確保
育てるのエサの確保が課題になってきますよね。
家の庭に、アケビやムベが植わっているなら問題ないですけど、そうでない場合は採ってこないといけないのが大変だったりしますからね。
エサの種類として、メジャーなのがアケビとムベです。
アケビの種類には、ミツバアケビやゴヨウアケビがありますけど大雑把に言うと葉っぱの枚数の違いなので、アケビ科の植物が見つけられれば食べるので細かい種類は気にしないで大丈夫です。
あとは、ヒイラギナンテン(柊南天)の葉も食べるので、遠くのアケビで幼虫を見つけても家にヒイラギナンテンがあればエサの確保は問題ないですね。
個体によってはエサが大きく変わると好まない子もいるので、一応注意が必要です。
そもそも、アケビと全然違う植物なのに食べること自体が面白いですよね。
小さなブドウのような実ができる毒性のある植物で、アオツヅラフジもアケビコノハのエサになります。見慣れていないと、かえってアケビを見つけるよりも大変な植物かもしれません。
でも、盆栽として鑑賞されている方にとっては結構有名な植物なので、好きな人が身近にいれば聞いてみるのもありかも。
私の育てきたアケビコノハの幼虫のなかには、新芽よりも固い葉っぱばかり選んで食べていた子がいたので、採ってくる葉は新芽だけでなくて固い葉まで含めてあげた方がいいです。
その方が、アケビも枯れにくいですので。
エサにの量は、ススメガの幼虫たちのように大食いのタイプではないので意外と少ない量のエサでみるみると育っていってくれます。
もちろん足りないよりも多めに用意してあげた方がいいですが、終齢になるまでは目安として1日1枚が目安量で、終齢になったら結構たくさん食べるようになります。
アケビだと、緑色の部分なら結構太いツルまでしっかりと食べてくれるので、ASMR(咀嚼音)が可愛いですよ。
凄く育てやすいので楽しく芋活できますね。
蛹から羽化まで
成長は早いので、1日ごとに「わぁ!!大きくなってる!!!」って感じで成長していきます。
アケビコノハの蛹(サナギ)は、葉っぱを繋ぎ合わせて可愛いちょっとした繭(まゆ)を作ります。
枝からぶら下がった状態の繭で、決してしっかりとした作りではないです。
ちょっと雑なミノムシのような繭といった感じです。
だいたい繭になるまでの期間は、孵化してから2週間程度で蛹(サナギ)になります。
成虫の状態を飼育したことがないので実際の状態は見たことがないですが、基本的にはアケビコノハは羽化した成虫で冬を越します。
飼育の経験上では、秋頃に出会う幼虫は繭のなかで蛹(サナギ)のまま冬を越しています。
なので、必ず羽化して冬を越すわけではないので、育てた時期によっては成虫の姿は春までのお楽しみになります。
全体的に、アケビコノハの幼虫は育てやすいと思います。
見た目の奇抜さが好きな人には是非ともチャレンジしてみてください。