セスジアカムカデはどんな虫?
【種類】 メナシムカデ科
【分布地域】 北海道・本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 4~11月
【エサ】 ゴキブリ、コオロギなど小さい虫
【大きさ】 40~70ミリぐらい
畑やガーデニングをしていると、結構な確率で出会う赤ちゃんムカデのような小さなムカデが『セスジアカムカデ』です。
ムカデというと家の中入ってくるプラス、咬まれると大事になるトビズムカデがメジャーなので、「ムカデがでた!!」って時はトビズムカデの確率が高いですけど、畑や庭でガーデニングをしている時に遭遇する少し小さめのムカデはセスジアカムカデの可能性が高いです。
大きさが明らかに違うのですぐに分かると思いますけど、違いを知っておくと慌てないですみますよ。
セスジアカムカデの毒
セスジアカムカデもムカデなので毒があります。
他のムカデと同様でセロトニンやヒスタミンの毒があるのですが、セスジアカムカデは小さいので毒の量も少ないです。
なので、トビズムカデと違って激痛で数時間苦しみようなことはないです。
チクッと痛みはありますけど、腫れることすらない場合が多いです。
アレルギー反応が強いタイプの人は、腫れてあとから痒くなる可能性もあります。
セスジアカムカデの情報
セスジアカムカデの分布
北海道から沖縄まで分布していますので、全国的に生息しているムカデになります。
とはいっても北限は、北海道南部になっているので北海道全域に生息しているわけではないです。
国外だと、アジア東部に広く生息しているムカデになります。
セスジアカムカデの特徴
まずは大きさなのですが、セスジアカムカデはとにかく小さいタイプのムカデなのでムカデの子供と間違えられやすいです。
大きくなっても7センチ程度なので、家の中によく出るトビズムカデの半分程度しかないです。
なので、トビズムカデの子供と間違えてしまうと痛い思いをすることになるので注意してください。
違いとしては、セスジアカムカデは家の中に出ることはないです。
そして、色に違いがあります。
セスジアカムカデは、全体的に茶色系で赤っぽいような色をしています。
トビズムカデは、小さい時は体の色が青ぽっさがあるので違いがあります。
脚は、ちょっと薄いですが黄色をしています。
セスジアカムカデをよく見る場所
ジメジメしている場所が好きで、枯れ葉や腐った木などの下が好きです。
あまり日が当たらない植木鉢やプランターの下などにいる場合もあります。
あとは、畑やガーデニングをしていると土の浅いところに潜っていたりします。
セスジアカムカデの生態
セスジアカムカデは常に暗い場所が好きで、昼間はじっとしていって夜になってから活動する夜行性タイプです。
毒がありますけど、自分から積極的に噛みついてくることはないです。
そもそも、メナシムカデ科だけあって、拡大して見ないとわからないですが目が全くないので動くものをなんでも追うようなタイプではないです。
他の器官を使って獲物などを認識しているので、こちらが気を付けていれば噛まれることはないというわけです。
産卵は4~6月頃にして、卵を抱いて守っているのを見かけることがあるかもしれないです。
冬は、腐った木などの中に潜り込むようにして越冬します。
セスジアカムカデの対処法
セスジアカムカデは身近に結構数のいるムカデでもあります。
さんざん写真を載せておいて言うのもなんですが、ムカデが苦手な人にとっては見るだけでも不快に感じると思います。
とはいっても、家の中に入ってくることはまずない種類のムカデです。
なので、特別何といって対処しなくてもほぼ無害ですし、むしろ家に入ってくるクロゴキブリやチャバネゴキブリを食べてくれるので、そのままにしておくのがベストです。
ゴキブリたちは、外で増えて匂いにつられて家の中にやってくるパターンなので、外でこうしたムカデたちが食べてくれると余計な不快感を味わうことも減りますしね。
気になる場合は、もし庭などに朽木や腐った木材があるなら極力家から離して置いておくようにしてください。
住処の方に必然的に移動していくので、目にする機会もなくなると思いますので。