膝の裏にいつの間にか大きくなったマダニがついているのを見つけて大慌て!!
そして、ちょっと気持ち悪い…
なんて言ってる場合でもなく、命に関わる関わる可能性があるので早く取り除いて処置しないといけないですよね。
なので、本来は病院で処置してもらった方がいいんですが、気を付けながら自分でして取り外したいと思います。
※安全のために病院で処理してもらうのをお勧めいたします。自分でされる場合は、自己責任になりますのでご了承ください。
マダニは噛まれる危険性
マダニといっても、日本だけで47種類以上が生息しています。
とはいっても、マダニに噛まれて「これは○○マダニだから大丈夫!!」
なんてことは、相当の知識がないと無理があります。
一応種類についても取り上げますけど、マダニは感染症の元を媒体としている可能性があるので、「小さな殺人ダニ」と呼ばれてる危険性があると思って、凄く高確率ではないですけど、もしマダニに吸血されてしまったら要チェックする必要があります!!
命の危険性があるウイルスの運び屋
マダニに噛まれてしまうと、SFTSウイルスに感染し重症熱性血小板減少症候群にかかってしまい、場合によっては命に関わる問題となる可能性があります。
SFTSウイルスの感染が分かってから、現在までの約10年の間に600件近く症例が報告されています。
そのうちの死亡例はなんと100件を超えています。
タカサゴキララマダニ、フタトゲチマダニ、キチマダニ、オオトゲチマダニ、ヒゲナガチマダニなどがSFTSウイルスをもっている可能性があるようですが、まだ全てが解明されているわけではないようです。
必ずではないですが、感染している人の血液や体液からのも感染する感染例もあるので、なかなか侮ることのできないウイルスなのは間違いないです。
特に、鹿に寄生したことのあるマダニの方が断然にSFTSウイルスをもっている可能性が高いようなので、鹿が近くに生息している地域は特に要注意!!
鹿以外にも動物に一度寄生した後は、特にSFTSウイルスをもっている可能性が上がるようです。
マダニに噛まれて感染症にかかったら
マダニに噛まれてもし、SFTSウイルスに感染してしまった場合、すぐに症状がでるわけではないです
6日から2週間程度の潜伏期間があるようです。
そして、発熱、食欲低下、腹痛、下痢、吐き気、おう吐といった症状や、頭痛や筋肉痛のようになったり、リンパが腫れるといった症状がでる場合もあるようです。
こうした症状がでてしまったら、病院で検査してもらう必要があります。
基本的には、マダニ噛まれたのでSFTSウイルスの検査をしてくださいというは受け付けてくれないパターンが多いようです。
なので、マダニに噛まれた時には必ず2週間は体調に異変がないか、経過観察するのが大切というわけです。
治療方法がないので、感染しないように予防を心掛けるのが大切ってことですね…
慢性的な症状が残る感染病
動物や鳥などを介して、細菌の「ボレリア」によって発症する、「ライム病」も有名です。
現在までの20年間で約200件以上の感染報告があって毎年10件ほどの感染があるようです。
主に、北海道から東北地方の感染になっています。
他にも、ダニ媒介脳炎や日本紅斑熱など、死に至る可能性があったり、慢性的な後遺症が残る可能性がある感染症になる場合もあります。
さらに、国外で発症しているマダニからの感染症が、これから国内でもどんどん増えてくる可能性もあるようですね…
マダニに噛まれたので外すために戦ってみた
そういった危険要素のあるマダニに噛まれてしまいました。
人生初というわけではないですけど、数年前ぶりといった感じです。
しかも、膝の裏辺りで全然気づいていなくて、血を吸って大きくなった状態での発見です。
病院で取り除いてもらうのが確実なので、自分で外すのはお勧めしませんが今回は経過観察して体調の変化がないかに注意するのを前提に自分と外してみました。
マダニを死なせてとり外す
絶対にやってはいけないのが引っ張って外そうとすることです!!
小さいので、指で摘まんだりピンセットを使えば簡単に外せそうに見えますけど、まずそう簡単には外れません。
しかし、無理に引っ張ると口の部分だけ皮膚に残ってしまうので切開して取り出さないと化膿や感染症の原因になってしまいます。
さらにさらに、マダニの膨らんだお腹を押してしまうとマダニの体液が押し出されてしまって危険なウイルスを持っていたら、それを自分から注射器の容量で押し出すことになってしまうので本当に危険です!絶対にしないでください!!
そうした危険を避けるためにも、治療法があるなし云々ではなくて病院で外してもらうのが安全というわけです。
なので、自分で外す場合には少しでも外しやすくしてリスクを下げるめにもマダニが死んだ状態にしてから外すのがベストです。
それで、色々な方法があるようなのですが、2パターン試してみて戦ってみました。
塩で攻撃してみる
まず最初に試したのが、「塩」を使う方法です。
血を吸っているマダニに、塩で埋めてから水で湿らせて放置すれば死んでしまうというわけです。
塩ならキッチンにたくさんあるので、すぐに試すことができるとても手軽な除去方法ですよね。
そしてその状態で、8~10分後……
残念ながら塩の量が少なかったのか、マダニはまだ生きた状態でした。
なので、塩攻撃をしてみた感想としてはこんな感じです。
・時間は10分以上は待った方がよさそう。
・塩なのでちょっとしみるて痛い。場合によっては結構しみるかも。
ハンドクリーム攻め
塩が上手くいかなかったので、すかさず今度はハンドクリームで攻めてみました。
今回使ったのは、ユースキンのハンドクリームです。
特別これがいいというわけではなくて、たまたま家にあったのがこのハンドクリームだったからです。
ハンドクリームならそもそも、肌に塗るものでしみて痛いこともないですし、マダニをキレイに覆ってしまうのも簡単なので塩よりも扱いやすかったです。
窒息させる方法で、ワセリンでもいいようですけど、馬油とかでもそのまま肌に塗れるのでいいと思います。
30分ぐらい放置した方がいいようですが、塩で試した後なので15~20分ほど待って様子を見てみました。
結果は……
見事に勝利!!
全く動かなくなっていました。
・肌に長く塗っておいても問題がない。
・ハンドクリームの種類によってはしみるかもしれないですけど塩よりリスクはないです。
マダニを取り外す
生きている状態だと、外そうとすると離れまいとしてさらに強く咬みついてくるのですが、マダニは死んだ状態でも咬みついている口を自然と離してくれるわけではないので、今度は取り外す必要があります。
実際に死んだあとにハンドクリームを取った状態ですけど、生きてるのかどうか区別しにくいぐらい普通にくっついています。
取り外す時は、ピンセットを口元ギリギリにあててお腹を押してしまわないように注意しながら、なおかつ口がちぎれてしまわないようにゆっくりと引き抜きました。
もし口が残ってしまった場合は、消毒した針などでツンツンして取り出さないと化膿や感染症の原因になるので、間違いなく取り除いた方がいいです。
正直なところ口は凄く小さいので残っているのか判断しにくいですし、自分では見えにくいところに付いていたら確認できなかったりするので、その点も踏まえて病院で取り除いてもらうか判断した方がいいと思います。
マダニに噛まれた痕
実際に噛まれた痕を見ると、思っているほど深くないのが分かります。
しかし、見事にしかっりと噛みつきますよね…
もしものことを考えて、口や残留物を残したくなかったので消毒した針で一応少しだけ削ったので傷口が広がっている状態です。
この後は、腫れたり化膿したり、熱がでたりしないかしっかりと経過観察をしましたけど、何事もない回復しました。
噛み痕は、しばらくの間痒かったり痕に残りやすいので、マダニに噛まれないようにガーデニングや草取りなどをした後でも、洋服をよくパタパタと叩いたり、作業が終わったすぐにシャワーを浴びるなどして予防するのが一番だと思いましたね。