シラヒゲハエトリ (Menemerus fulvus)
【種類】 ハエトリグモ科
【分布地域】 本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 7~9月
【エサ】 小さな虫
【大きさ】 7~9ミリ 8~10ミリぐらい
名前負けしないぐらい見事な髭(ヒゲ)のクモ。
子どもの頃のイメージで、ハエトリグモ科だと真っ先にこの『シラヒゲハエトリ』が頭に浮かぶんですよねぇ。
ヒゲも立派だけど、全体的に灰色で可愛らしいぬいぐるみのような風格です。
よく見かける方ですけど、コンクリートの壁とかにいると擬態して見逃すことも。
シラヒゲハエトリは毒や害はあるのか
毒はないです。
人間には大しては、全く問題です。
害もないです。
臆病なので、自分から噛みついてくることも、家の中に網を張ることもない全くの無害です。
シラヒゲハエトリは髭モジャ??
愛らしい髭があるので、正面から見るとなかなか愛嬌がありますよ。
立派な白いアゴ髭があるので、クモが苦手な人でもなんだか受け入れやすい顔をしてませんか??
とはいっても髭のモジャモジャな感じは正面から見ないとあまり分からないんですけどね…
シラヒゲハエトリの情報
シラヒゲハエトリの分布
南は沖縄県から北は本州まで分布しています。
でも、残念ながら髭がモジャモジャで温っかそうなのに、寒いのには苦手なようで北海道にはいません。
国外では、東南アジアからインドまで広く生息しています。
シラヒゲハエトリの特徴
ここまできたら言うまでもなく、あの白いモジャモジャの髭です。
色は、黒をベースに白というよりも灰色の毛が全体的にフサフサ。
でも、まだ小さい幼虫の時はご自慢のヒゲは短いです。
名前の由来になっている、白いヒゲは成長と共に伸びてくる大人の証しになっているみたいです。
ちなみに髭のように見えるのは「触肢」で、脚とは違って感覚器官として使ったり、エサを捕まえておく時に使う部分です。
オスの場合は、その触肢で交尾を行うの使います。
シラヒゲハエトリの住処
人間の生活圏に近い所に住んでいる事が多いです。
なので、家の外の壁や窓などを歩いていたりするので、時折家の中に入ってしますこともあります。
基本的には、家の中で生活することはあまり好まないようなので、家の外で出会うことが多いです。
シラヒゲハエトリの生態
ハエトリグモ科なので、そこら辺を歩き回りながら獲物を見つけて飛び掛かります。
ハエや蚊などを食べてくれるので、立派な益虫(えきちゅう)です。
ハエや蚊などだけでなく、小さな虫を網ではなくて自ら行動して捕まえています。
写真は、ちょっと何を食べているところかは分かりにくいですね。
でも、こんな感じで蚊なども捕まえてくれる小さいな味方なのは間違いないです。
まだ小さい幼体の時でも、自分の体よりも大きい虫であっても捕まえるだけの能力があります。
セスジユスリカを捕まえて食べているのですが、こうして小さいうちから蚊なども含めて捕まえてくれるので私たちとしては助かりますね。
環境的に、アカイエカと同じようなところにいることが多いと思うので、かなり頼もしいですね。
飼育も比較的簡単にできるので、バナナなどを置いておけばコバエが集まってくるので、あとは栄養っバランスを考えてプラスで何か小さな虫を用意してあげればOKです。
活動しているのが、大体7~9月なので夏のシーズンだけなので、結構期間が短いですよね。
なので、もし見かけたらその立派な白いヒゲをまじまじと見てみてください。
オスは、正面から見ると黒いヘルメットをかぶったおじさんに見えるのが『マミジロハエトリ』
白い繋がった眉毛と、白いヒゲが、なんともいかつい感じのおじさんの雰囲気を漂わせているんです。