白黒のシマ模様でスマートボディのハエトリグモ『ヤハズハエトリ』

ヤハズハエトリ
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

ヤハズハエトリ (Mendoza elongata)

学名 Mendoza elongata
種類 ハエトリグモ科
分布地域 北海道・本州・四国・九州・沖縄
活動時期 6~8月
エサ 小さな虫
大きさ オス8~9ミリ メス9~11ミリぐらい

ハエトリグモは、ふっくりした体型のイメージが強いですけど、この『ヤハズハエトリ』は凄くスマートボディ。

なので、パッと見はハエトリグモの種類とは思えないぐらいです。

スマートボディのハエトリグモは他にもいるのですが、スリム体型なのはアリグモに次ぐほどなのがヤハズハエトリではないでしょうか。

ヤハズハエトリは毒や害はあるのか

毒も害もないので、飼って観察することも可能性です。

噛みついてくることもないです。

ハエトリグモの種類は、比較的飼いやすい蜘蛛の方ですしね。

スマートボディでも顔はハエトリグモ

ヤハズハエトリの顔

動きもそうですけど、顔はやっぱりハエトリグモらしい顔をしているんです。

パッチリしたクリクリな目がなんとも言えない可愛らしさを醸しています。

ぷっくりした体(腹部)の方が、愛らしさはありますけどスマートボディでもなかなかカワイイですよね。

ヤハズハエトリの情報

ヤハズハエトリの分布

日本では全国的(一部の離島は除く)に分布しているので、探せば出会えます。

ヤハズハエトリの特徴

特徴は何と言っても、スマートボディ!!

ここまでスリムでスマートな蜘蛛はなかなかいないですからね。

色は、オスはベースが黒や濃い灰色に白のシマ模様。

でも、メスはベースが灰色というかほぼ白に2本の濃い褐色系の縦模様になっています。

ガラッと色が逆になるので、同じ蜘蛛とは思えないぐらいです。

そして、背中(頭胸部)にも白い模様が入っています。

ヤハズハエトリの特徴

あとは、前脚(第一脚)が一回り太いです。
生えている毛も、トゲトゲしくていかつくなっています。
獲物を捕らえやすいように特化しているタイプって感じです。

ヤハズハエトリの住処

ヤハズハエトリは、河原や田んぼの近くに好んでいます。
ざっくり言うと水辺が好きです。

田んぼや川が近くにある家ならヒョッコリとやってくることもあります。
写真のヤハズハエトリは、実際に田んぼが近くになる建物の壁にいる所を撮ったものです。

ヤハズハエトリの生態

ヤハズハエトリは、ハエトリグモの仲間なので狩猟型(徘徊性)です。
住んでいるのが田んぼや河原の近くなので、アシやススキなどのイネ科の植物の上でハンティングして生活しています。

エサは、ハエを始めとする虫ですけど、イネ科にくるウンカなども好んで食べているようです。

先程もちょっと触れたヤハズハエトリのメスは、光の当たり具合によっては正直オスよりもキレイで目立っています。

ヤハズハエトリのメス

金色のラメラメで、セレブな装いをしている素敵な蜘蛛でもあります。

でもこのメスの色は、オスクロハエトリのメスに凄く見た目がそっくりなので間違いやすいです。
見分け方は、褐色系の2本ラインが一色でお尻の先まで鮮明にでていればヤハズハエトリのメスだと覚えていれば大体の目安になります。

おまけ

濡れたヤハズハエトリのメス

水も滴るヤハズハエトリのメスです。

なんだか素敵なショットだったのでおまけで載せておきたいと思います。

白い眉毛のおじさんの様な蜘蛛『マミジロハエトリ』

オスは、正面から見ると黒いヘルメットをかぶったおじさんに見えるのが『マミジロハエトリ』
白い繋がった眉毛と、白いヒゲが、なんともいかつい感じのおじさんの雰囲気を漂わせているんです。

青く光る宝石のような蜘蛛『アオオビハエトリ』
角度や光の当たり加減でメタリックブルーのように光る蜘蛛、それが『アオオビハエトリ』です。
白髭モジャモジャの蜘蛛『シラヒゲハエトリ』
白いヒゲが立派なハエトリグモが『シラヒゲハエトリ』です。
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