オナガグモ(Ariamnes cylindrogaster)
【種類】 ヒメグモ科
【分布地域】 本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 5~8月
【エサ】 他のクモ
【大きさ】 オス12~25ミリ メス20~30ミリぐらい
『オナガグモ』に一番そっくりなのが、「ナナフシ」です。
ナナフシにそっくりなのが、オナガグモと言った方がいいですね。
まあ、ナナフシにしては明らかに小さいですし動きも全然違いますけど、ナナフシの幼虫の時には結構似てます。
初めて見たら、「あっ!ちっちゃいナナフシの子供だ!!」と思う人がいてもおかしくないかも。
多く人に親しまれて、ペットとして飼う人も多い昆虫の代表のナナフシ。
今回は枝にそっくりなナナフシだから、そのままの名前で『エダナナフシ』。
ナナフシ(ナナフシモドキ)と並んで、最もメジャーなナナフシです。
個人的には、エダナナフシがナナフシの中で一番よく出会う種類ですね。
ちょっと、見た目がクモらしいクモですからね…
『尾長蜘蛛』という名前だけあって、体(腹部)がとても長いです。
はっきり言って違う昆虫に見えます!!
先に、ナナフシと比べて見てみるとこんな感じになります。
雰囲気は確かに似てますよね。
オナガグモは毒や害はあるのか
人間に対しては、毒はないです。
緑色だとちょっと毒があるように感じますけど、大丈夫です。
害もないです。
普段の生活でちょこちょこ出会うクモでもないですし、オナガグモは臆病なので害になることもないです。
オナガグモは顔が小っちゃい!!
体(腹部)は長いんですけど、顔(頭部)は凄く小さいんですよねぇ。
なので、ちょっと表情が分かりにくいです…
本当に顔(頭部)が小さいですけど、目はさらに小さいです!!
「えっ?目はどこにあるの??」と言われてしまいそうですね…
でもこうして見ると、タラバガニを緑にした感じにも見えませんか?
オナガグモの情報
オナガグモの分布
本州から沖縄までの分布なので、北海道にはいない種類になっています。
国外では、台湾にも生息しています。
オナガグモの特徴
何といっても、細長いことです。
ナナフシに似てますけど、脚の生えている位置が頭部からだけなので明らかに違っています。
つまり、オナガグモは名前の通りで、尾が長いだけで体のバランスが面白い不思議な構造のクモなのです。
色は、緑タイプと黒タイプもいて、模様といった模様はないです。
オナガグモの住処
山や林、草むらで生活。
家の庭やベランダなどにいることも。
オナガグモの生態
動きはのんびりとした感じで、糸は数本だけの簡単な網を張って脚を真っ直ぐに伸ばして擬態するような体制で獲物が網に来るのを待ちます。
獲物はなんと、他のクモです。
なんとも変わった食生活ですよね。
自分が張った糸をつたってくるクモを捕獲するのです。
なので、他のクモがいそうな所にオナガグモもいるので、探す時にはその点を目安にしてもいいかもしれないですね。
網を張ってぶら下がってこの体制をとると、松の葉やモミの葉のような細い葉っぱにしか見えないですね。
オナガグモの種類は、日本にこの1種類しかいません。
でも、世界にはこのタイプのクモが数十種類いるので見てみたいものですね。