ヒョウタンゴミムシ (Scarites aterrimus)
【種類】 オサムシ科 ヒョウタンゴミムシ亜科
【分布地域】 北海道・本州・四国・九州
【活動時期】 3~10月
【エサ】 コオロギ、ダンゴムシ、死んだ虫など
【大きさ】 15~20ミリぐらい
見た目がクワガタに似ているので、間違えられやすいのが『ヒョウタンゴミムシ』。
オオヒョウタンゴミムシの方が大きさ的にも、もっとクワガタに間違えられやすいですが見た目はヒョウタンゴミムシもクワガタにそっくりです。
実際には、クワガタとはかけ離れた種類の昆虫です。
とはいっても、ヒョウタンゴミムシにはヒョウタンゴミムシのかわいさがあるので見つけた時に、「なぁ~だ。クワガタじゃないの…」ってテンションを下げないでくださいね。
臭くないし噛まれても痛くない
ゴミムシの種類は、臭い匂いで身を守るものもいますけどヒョウタンゴミムシは臭くないです。
クワガタのように挟むことのできる見た目は痛そうなアゴがありますけど、クワガタのアゴで挟まれたように痛くないです。クワガタは挟まれると涙出ますもんね…
ヒョウタンゴミムシは、先端が尖ってなしアゴの力もそこまで強くないのですから。
なので、手で捕まえても全く問題なしです。
本当にクワガタに似ている
こうやって見ると、クワガタにしか見えないですよね。
まあ、明らかに大きさも小さいですし、ちょっと細長いですからね。
でも、クワガタの時のようにちょっと興奮してしまうフォルムですよね!!
ヒョウタンゴミムシの情報
ヒョウタンゴミムシの分布
北海道から九州まで広くに分布していますが、沖縄にはいないです。
でも沖縄にはそっくりのナガヒョウタンゴミムシはいるので、そちらを楽めます。
ヒョウタンゴミムシの特徴
オサムシの種類の中でも、クワガタに似た雰囲気をもつアゴがやはり一番の特徴です。
あとは、ヒョウタンゴミムシの名前の由来となっている、胸部と腹部のクビレが大きいことです。この体形が植物のヒョウタンに見えますからね。
クワガタは、ここまでハッキリとしたクビレではないで違いは歴然です。
そして、翅には深くてハッキリとした縦筋が入っています。
ヒョウタンゴミムシの住処
基本は、海辺の砂浜の流木や海藻などの下にいます。
あとは、河川敷の砂地や砂利の多い所に住んでいます。
でも、公園の砂場などの砂地が多い所なら、住んでいることもあります。
私は、住宅街の駐車場に砂を敷いている所や、庭先でも出会っていますので、結構生息域は広いと思いますよ。
ヒョウタンゴミムシの生態
ヒョウタンゴミムシは、基本的には夜行性なので昼間は絶対ではないですけどじっとしていることが多いです。
なので、探すなら昼間の方が物陰に隠れているか、砂に穴を掘って隠れているので以外と見つけにくかったりします。
海辺にいる場合は、ハマダンゴムシなどの小さな生き物を捕まえるか死んだものを食べています。
他にも、ダンゴムシやワラジムシ、ミミズ、ゴキブリ、コオロギなどの虫たちも食べています。
なので、飼育する時もエサにはそれほど困らずに補充できますね。
捕まえたりして危険を感じると、擬死(死んだふり)で難を逃れようとします。
※ただ気絶しているだけとも言われています。実際はどうなのか本人に聞かないと分からないパターンです。
翅はあっても飛ぶことができないので、その分動きがそこそこ早いですね。
凄く速いわけではないので、飼育したい場合はサッと捕獲しましょう。
動きは、なかなかカワイイですし、近づいたら威嚇してきたりとなかなかいいリアクションをとってくれるので楽しいですよ♪
比較的、飼育しやすいですし、結構人気のある昆虫でもあるので、出会うことができたら飼育してみるのはいかがでしょうか。
見るからにカマキリだけど子供なの??と思える体型なのが『ヒメカマキリ』
小さいけど立派な成虫なんです。
翅もしっかりとありますから明らかに違うのが分かると思います。
見た目も小さくて変わっていますけど種類も変わっていて、日本では唯一のハナカマキリの種類に入るカマキリなんです!!
トゲトゲしていて、枝にそっくりな『トゲナナフシ』。
ちょっと見付にくいような気がしますが、ひょこり現れる時は現れるナナフシの一種です。
ただ、ほとんどがメスで、正式にオスが日本で発見された例が1例しかないので、オスを見つけられるのはかなりレア度が高いです。激レアです!!