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チャスジハエトリ (Plexippus paykulli)
【種類】 ハエトリグモ科
【分布地域】 北海道・本州・四国・九州・沖縄
【活動時期】 5~11月
【エサ】 ハエ、カ、ガなど小さい虫
【大きさ】 メス11ミリ オス9ミリ
家の中や壁でよく見かける、定番のクモです。
もっともメジャーなハエトリグモの種類で、家の中によく居着いているクモですね。
よく目にするので、家の中でちょこちょこ動いては止まっているハエトリグモはこの『チャスジハエトリ』の可能性がかなり高いです。
しかも、凄く身近な存在でありながら私たちにとって頼もしい味方のクモでもあります。
チャスジハエトリは毒や害はあるのか
毒もない害もないです。
自分から噛みついてくることもありません。
至って安全なクモで、糸で網を張ることもないので迷惑にはなることもないですし、恐いクモでもないです。
家の中に入ってきても名前の通り、ハエや蚊などを食べてくれるのでむしろ居てくれた方が助かるぐらいですよ。
見た目もよく見るとカワイイので、よっぽどの蜘蛛嫌いでなければそのままにしておけば害虫を積極的に捕まえて食べてくれます。
チャスジハエトリのつぶらな瞳が可愛い
ハエトリグモの種類は、目が大きいので嫌いな人は嫌いかもしれないですけど、私は凄く好きでハマっています。
動きもちょこちょこしていてカワイイですしね。
こちらは、チャスジハエトリのオス♂の正面からみた顔(頭部)です。何とも言えないキラキラな目が可愛くないですか??
チャスジハエトリは特に、カメラレンズに映る自分の姿が気になるらしく結構カメラ目線になってくれるんです。
こうして見るとクモを見る目がちょっとイメージ変わりませんか??
こちらは、チャスジハエトリのメス♀なんですけど、たまたまタイミング的に左右の目の色が違っています。
なんとも愛嬌のある顔ですよねぇ~
チャスジハエトリの情報
チャスジハエトリの分布
チャスジハエトリは、アダンソンハエトリと並んで世界的に広く分布しているので日本でも全国的によく見かける種類のクモです。
家の中に入ってくるメジャーなクモとして知られています。
北海道にいるチャスジハエトリは、誰かが持ち込んだことによって生息したと言われています。
なので、分布域に含まれていないことが多いです。
国外では、世界中に広く分布しています。
チャスジハエトリの特徴
頭部から腹部にかけて白いラインが入っていて、茶色い縦模様とのストライプ柄になっています。
お尻の近くに対称的になっている白い丸模様がワンポイント。
オスの方が模様がハッキリしていて、メスはもっと茶色いので地味な感じでお尻近くの白い丸模様のワンポイントが横長で茶色っぽい。
オスとメスでは、同じクモ??と思うぐらい違って見えます。
チャスジハエトリの住処
家の中に住みついてことが多いです。
家の中が大好きなので、家の中や外の壁、窓ガラスなどを歩いていることをよく見かけることができるかも。
チャスジハエトリの生態
エサは、コバエやイエバエ、蛾や蚊など家にいてほしくない虫たちが好き。
他にも、自分の体よりも大きくても積極的に選り好みせずに食べています。
なので、家の中にいた方がいい益虫(えきちゅう)として有名になっているんですよね。
獲物を見つけると、シュッ!!と飛び掛かって捕まえて食べます。
自分の身体よりも大きくてもおかまいなし!!
クモのイメージの強い、網状の巣は作らないで歩き回りながらエサを探しています。
全く糸を使わないのでなくて、高い所から降りる時などには糸を使って垂れながら降りてきます。
また、産卵の時には糸でトンネル状の繭(まゆ)のようなしっかりとした巣を作ります。
メスはその中で卵を産み、卵嚢(らんのう)と卵を袋で包んだようなものにして孵化するまで守ります。
1年で寿命で世代交代とされています。
チャスジハエトリは飼育向き
家の中にもよく入ってくるクモなので、クモを飼育してみたいと思った時にチャスジハエトリはとても飼いやすいです。
ハエトリグモの種類は小さいのでエサの確保が難しかったりしますけど、チャスジハエトリは好みにうるさくないので、比較的なんでも食べてくれます。
なので、益虫の中の益虫なんですよね。
自分の体よりも大きくても問題ないので、エサを捕まえてきやすいです。
別の蜘蛛も食べることもあるので、本当に色々な生き物をササッとハンティングする達人です!!
オスは、正面から見ると黒いヘルメットをかぶったおじさんに見えるのが『マミジロハエトリ』
白い繋がった眉毛と、白いヒゲが、なんともいかつい感じのおじさんの雰囲気を漂わせているんです。