アカイエカ(Culex pipiens)
【種類】 カ科 ナミカ亜科
【分布地域】 北海道・本州・四国・九州
【活動時期】 3~11月
【エサ】 オスは花の蜜など、メスは人や犬や猫などの血液
【大きさ】 5.5ミリぐらい
だれだって蚊(カ)に刺されたくないもの!!
しかも、家の中には絶対に入ってきてほしくないですよね!!
でも、家の中によく入ってくる赤い蚊(カ)というか茶色蚊(カ)が『アカイエカ』です。
刺すの蚊(カ)のイメージとしては、白と黒のシマシマの蚊(カ)じゃないですか??
そのシマシマの蚊(カ)の代表選手ともいえるTHE蚊(カ)!!は、ヒトスジシマカでヤブ蚊(カ)なんて呼ばれて外にいる時によく刺してくる蚊(カ)です。
確かに蚊(カ)のイメージはヒトスジシマカかもしれないですけど、家の中に入ってくる茶色い蚊(カ)の代表選手はHOME THE蚊(カ)!!はアカイエカといって過言ではないですね。
アカイエカは血を吸ってくるだけでない!!
パッと見は蚊(カ)に見えても血を吸わないユスリカがいますけど、あれは蚊(カ)とは別の種類の生き物ですけど、アカイエカはパッと見はそれほど蚊(カ)らしさはなくても血を吸ってくる蚊(カ)です。
しかも、夜に活発に血を吸いにくるのがまた厄介な性質!!
寝ようと思って耳元でプゥ~ンなんてされると、「グワーッ!!」ってなりますからね。
かなり身近な蚊(カ)で、血を吸いにくる強敵です!!
また、ウエストナイル熱の媒介者でもあります。
国立感染症研究所の報告では、 輸入感染はあるものの日本国内での感染例はないですが、日本でもアカイエカが媒介し始めると驚異的に広がる可能性があります。
さらに、「西郷どん(せごどん)」で有名な西郷隆盛をも苦しめたフィラリアの媒介者でもあるので、犬や猫を飼っている人にとっても要注意の存在でもあります。
ヒトスジシマカの情報
アカイエカの分布
国内では、小笠原諸島や鹿児島県の奄美諸島、沖縄県では別の亜種になるネッタイイエカの分布になるので、それ以外の分布になります。
国外では、東アジアに生息している温帯地方を好む蚊(カ)です。
アカイエカの特徴
体の色が名前の由来になっているように赤い蚊(カ)です!!
といっても、どちらかと言うと茶色です。
よく、茶褐色系とか赤褐色系と言われる色をしています。
脚も同じく茶色くて特にスジ模様が入っていることもないです。
血を吸って膨らむお腹(腹部)の翅側に、白っぽい横シマ模様が入っています。
大きさは、シマシマのヒトスジシマカよりも少し大きいぐらいです。
アカイエカの住処
下水溝や防火用水槽を始め、家の周りのいつまでも水が溜まっている物などで繁殖してでてきます。
成虫になっている蚊(カ)は、明るい時間は物陰に隠れてじっとしています。
普通に外の壁でじっとしていることもあります。
家の中に入って来ている場合は、机やテーブルの下や、カーテンやテレビの裏などに隠れています。
アカイエカの生態
オスは水を飲んで生活し、血を吸うのはメスだけです。
メスのアカイエカは人間や動物の血を吸うのですが、特にニワトリの血を好みます。
なので、養鶏場が近くにあると比較的多く生息していたりします。
明るい時間は基本的には動かずにじっとしていて暗くなると活発に動きだす典型的な夜行性。
しかし、アカイエカはただの夜行性ではなくて明かりに敏感な特質をもっているんです。
家の中に入り込んだ蚊(カ)が寝ている時に耳元でプゥ~ンっとくるので電気を点けて退治しようとするがなぜかなかなか見つからない…。なんて経験したことがありませんか??
それは、アカイエカが明かりに敏感に反応して明るくなったら暗い場所に移動してじっと隠れるからなんです。
しかも厄介なのが、このアカイエカはヒトスジシマカたちよりも血を吸うのがあまり上手くないことです!!
なかなか思うように血を吸えないから何度もチャレンジしにくるので、結構な長期戦になることが多かったりします。
活動期間は春から秋にかけてですけど、真夏の暑い時期にはあまり活発に動きません。
真夏はどちらかと言うとヒトスジシマカがメインで血を吸ってきます。
アカイエカは、春と夏から秋に変わる涼しくなってきたぐらいがピークに攻めてくる時期です。
卵から成虫になるまで10日もあれば羽化できるので、増える時はあっという間ですね。
場合によっては、冬の間に暖かい家の中を春と間違えて侵入してくる可能性もあります。
アカイエカの予防と対策
アカイエカの生態を考えると、ある程度の行動パターンも分かってきます。
その点を踏まえて対策をしていけばOK!!
家に入る時に気を付ける
そもそもアカイエカが家の中に入ってくるのは、夜ではなくてまだ明るい時間の可能性があります。
洗濯物を家に入れる時や玄関の出入りの時などにしれっと一緒に入ってきて、電気が消えて真っ暗になるまで家の中でじっと身を隠しているだけなのです!!
入ってくるタイミングは、玄関や窓や網戸に付いていたりそのそばでじっとしていて一緒にしれっと入ってくるのなら、窓や網戸に関しては外に出る時に軽く叩いて振動を与えてちょっと様子を見てからサッと開け閉めすると意外と侵入を減らせたりします。
地味な方法で逆に家の中に入ってきそうですけど、実際に効果ありの方法で使ってます。
色々と気を付けているのに家の中によく入ってくる時は、換気扇が回っていない時に外の通気口の隙間から入ってくることもあります。
なので、家の中の方で換気扇の汚れ防止のフィルターを取り付けてみると対処できることがありますよ。
電撃殺虫ラケットで撃退!!
結構色々な害虫のために使っている人も多い「電撃殺虫ラケット」で退治する方法です。
これは、管理さえしっかりしとけば赤ちゃんがいても、ペットを飼っていても気兼ねなく安心して使うことができますし、BBQなどのアウトドアでも活躍してくれるのが嬉しいですね。
電撃殺虫ラケットは色々なタイプの物が売っていますけど、アカイエカを考慮にいれつつ寝室での使用を考えると小型なものがおススメです。
普通のサイズだと、結構邪魔になったりしますからね。
値段の違いとしては、数百円のものよりも値段が高いものは威力も高いので仕留めそこなう率も下げられる利点はあります。
でも小型のタイプでサッと出せないと、アカイエカはすぐにどこかに行ってしまうのでスピード重視で厳選した電撃殺虫ラケットだけ載せておきます。
アカイエカだけでなくて「色々な虫が家の中に入ってきて困るなぁ…」と思っているなら、LEDライトと虫を惹きつけるUVライトの兼用で使用できる2WAY機能の優れものもあります。
充電できるので持ち運びできるし、洗い流すのも簡単なので、家の中や玄関だけに限らずLEDランタンとしてアウトドアやテントの中ではかなり頼もしいタイプです!!
殺虫剤を使う
ペットもいないし赤ちゃんがいるわけでもないなら、ガツッと殺虫剤を使うのが効果的です。
体感的な根拠のないデータですが、アカイエカはヒトスジシマカよりもひ弱な感じで殺虫剤がちょっとでもかかれば死んでしまうからです。
効果が強すぎて心配とまで言われているのが「蚊がいなくなるスプレー」です。
名前のまんまですけど、恐ろしいまでに蚊がいなくなるとTwitterなどでも有名ですが、昆虫などを飼育している場合は違う部屋であっても弱ったり死んでしまう場合があるので注意が必要なほど!!
殺虫剤で有名なキンチョーから出ている商品なので、状況によっては試してみる価値がありです。
あとはやっぱり定番の「アースジェット」ですね。
ただ侮れないのがアカイエカの飛行技術です!!
急いで直線的に逃げる時もあれば、フェイントかけて急転回したりと上手く使い分けて飛ぶので以外とかわしてくるんです。
電気を点ければ隠れてしまうので、枕元に殺虫剤を置いて電気を消して近くで音がしたら噴射するのがかなり手っ取り早いです。
ラベンダーの香りやバラの香り、寝室で使うにはノーマルタイプよりも落ち着く香り付きの方がいかにも殺虫剤ぽくなくていいと思います。
ただ、ジェットの勢いに押されて逃げていくといったパターンもあるので過信しすぎにご注意。
掃除機
一番おススメしたいのが、掃除機で吸い取ってしまう方法です。
殺虫剤は個人的には好きでないので、もし寝ている時ではないなら叩きそこなう可能性がある時には、掃除機で吸い取る方法を個人的には多様しています。
しかし、デメリットもあって掃除機を準備している間に逃げられる可能性があることです。
なので、この方法はじっと壁やカーテンなどに留まっているのを確認して、なおかつ家族などに協力が求められないと確率を上げられないチームプレイタイプの方法になります。
手持ちの対策アイテムがない時でも、掃除機はあると思うので頭の片隅にこの方法をいておくと役立つ日がくると思います。
他にも対策法としては、ヒトスジシマカと共通している点が多いのでそちらの記事を参考にしてみてください。
家の外でも中でもよく刺すシマシマの蚊(カ)といえば『ヒトスジシマカ』