ルリモンホソバ(Chrysaeglia magnifica taiwana)
【種類】 ヒトリガ科 コケガ亜科
【分布地域】 九州・沖縄
【活動時期】 6~9月
【エサ】 成虫は花の蜜、幼虫は地衣類
【大きさ】 50~60ミリぐらい
名前の通り、光の当たり具合によってキレイな瑠璃色に輝いている『ルリモンホソバ』
意外と大きめの蛾なので目を惹くし、色や模様も見ごたえのある子です。
ただこの蛾は、日本では九州から沖縄にかけてしか生息していないのが残念なところですね…
光の加減で瑠璃色に輝いている
名前の通りの瑠璃色にいつも輝いているわけではなくて、影にいるとパッと見は黒っぽく見えています。
でも、光が当たるとかなりスペックの高いキレイな色を放ってくれるんです!!
その色がキレイなんですけど、しっかりと撮れていないので伝えきれないのが残念…
実物はこんなもんではないのですが、今回はここまでが限界でした…
なので、機会があれば気合を入れて撮ったものを載せ替えたいと思います。
…機会があればですけど。
見方によっては甲虫にも見える??
よくいるヒトリガ科の雰囲気があるんですけど、角度によっては色合いのせいか甲虫ぽっく見えたりするんですよねぇ~
どうです??
ちょっとだけタマムシ系のような雰囲気がありませんか??
イヤッない!!
と言われてしまいますかね…
ルリモンホソバの情報
ルリモンホソバがどんな蛾なのかの情報です。
ルリモンホソバの分布
国内では、九州と沖縄だけに分布しています。
九州でも南部の方なので、温暖な気候を好んでいます。
分かる限りで九州の離島だと、屋久島、奄美大島。
沖縄の離島だと、西表島、石垣島では分布が確認されているようです。
国外になると、台湾、中国、インド、ボルネオなどに生息しているので、やはり熱帯系が好きみたいです。
ルリモンホソバの特徴
一番の特徴は、名前の瑠璃(ルリ)色ですね!!
でも、先ほどの触れましたけど、光の当たり具合では黒っぽく見えるので瑠璃色をアテにするのは要注意。
その瑠璃色の模様は、そこまで個体差はなく同じ模様になっています。
また、翅の模様だけでなくて、脚も瑠璃色に輝きます。
模様以外の色は、ベージュ系というよりは淡い黄色系をしています。
この色のコントラストが瑠璃色を引き立ていますね。
個体によっては黄色が強いものもいるみたいです。
体型は、ホソバの名前の通りでスリムでシュっとした細長い感じです。
ルリモンホソバの住処
幼虫時代は、地衣類を食べているので森周辺が出会える可能性が高いようです。
私が出会ったのは、林の近くの建物の壁にいたので、夜の街灯の灯火に惹かれてきたみたいです。
ルリモンホソバの生態
そこまで数の多い蛾ではないとされています。
宮崎県では準絶滅危惧に指定されていますし、出会えるのがどちらかと言うと稀なタイプですね。
でも、場所によっては以前よりも見かける率が高くなったという声もあるので、超レアな蛾というわけでもないみたいです。
幼虫は脚が赤くて、黒い肌にかなり長めの白い毛がフサフサとしています。
エサは地衣類を食べるのですが、発生の回数や越冬については詳しくわからなかったです…
ただ、羽化した後は花の蜜は朝露などを吸いにくるので、口がない絶食タイプではないのはハッキリとしています。
なので環境さえ整えておけば、飼育して観察することも可能ではありますね。
ちょっと今回は、情報が少なめで申し訳ないですが、もし出会うことができたら是非キレイな瑠璃色を収めることにチャレンジしてみてください!!