イチジクの葉を激しく食べていく『イチジクヒトリモドキ幼虫』

イチジクヒトリモドキの幼虫
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

イチジクヒトリモドキの幼虫

時期
6~11月

エサ
イチジク、オオイタビ、イヌビワ、アコウ、ガジュマルなどのクワ科イチジク属の木

大きさ
4センチぐらい

分布地域
本州・四国・九州・沖縄

成虫の蛾は、オレンジ系で模様もちょっとオシャレな感じなのですが、幼虫はイチジクの葉を食べてしまうので、農家にとっては要注意となっている毛虫さん『イチジクヒトリモドキの幼虫』です。

もともと南方系の蛾の幼虫で、徐々に北上しながら分布域を拡大中でもあります。

オレンジ系のキレイな蛾になるのですが、幼虫もチョビチョビ生えた毛がなんともなかなかカワイイ子です。

イチジクヒトリモドキの幼虫に毒はあるのか

イチジクヒトリモドキの幼虫

見た目は、毛がちょびちょび生えていて色もオレンジのスポットがいかにも毒があります!!といった感じの毛虫ですけど、毒はないので全く問題ないです。

実際に手に乗せて触ってみましたけど、毛はほとんど気にならないツルっとしたイモムシくんでした。
もちろん、毒はないのでかぶれたりすることもありませんでしたよ。

芋活好きな人には、とても可愛いのでおすすめしたくなる幼虫ですね。

でも、イチジクの葉を食べるのでイチジク農家の方や家で育てている人にとっては食害にあってしまうので害虫としてみられています。

イチジクヒトリモドキの幼虫の好物

イチジクヒトリモドキの幼虫のエサ

名前の通りで、イチジクの葉が大好きです。

イチジクの農家の方にとっては害虫であり天敵となるので、自治体や農協などから注意喚起されることのある幼虫でもあります。

大量発生したりしているので、少数ならいいですけど大量だとさすがにイチジクがもたないですからしょうがないですね。

他にも、オオイタビやイヌビワ、アコウ、ガジュマルも食べますけど、どれも耐寒性の弱い温暖な気候を好む植物です。

イチジグヒトリモドキの幼虫が好むオオイタビ

ちなみに、オオイタビの実は紫色に熟す雌の実は食べたら美味しいそうです。

分布はまだ本州の近畿辺りまでですけど、エサとなるイチジク属の木は耐寒性があまりない植物ですから北上していくのにも限界があると思います。

イチジクヒトリモドキの幼虫の特徴

イチジクヒトリモドキの幼虫に毒はあるのか

この手の幼虫は嫌われることが多いですが、なかなかカワイイ幼虫です。

チョビチョビ生えている白い毛の付け根がオレンジになっているのでドット柄になっています。

黒地がベースの色になっていますけど、上から見るとグレーにクリーム色のトラ柄のようになっています。

全体的に、なんともオシャレな装いです。

イチジグヒトリモドキの幼虫の色違い

しかし、別バージョンの色の個体もいます。

オレンジがベースの、こっちの色のタイプの方が派手に見えますね。

模様は、白と黒のトラ柄で白い毛の付け根は黒にオレンジの縁がある色となっています。

イチジクヒトリモドキの生態

イチジクヒトリモドキの幼虫

11月になると、枯れ葉の下に進んでいき土の中に土繭(つちまゆ)という結構しっかりした繭を作って冬を越します。

冬を越した蛹は春に羽化して卵を産み始めるので、幼虫の活動時期し始めるのは6月頃からで暖かい地域だともっと早い場合もあります。

なので、4~6回発生することがあります。

イチジクヒトリモドキの飼育しやすい

イチジクヒトリモドキの幼虫が食べたイヌビワ

飼育して成長を楽しむことも比較的容易で、イヌビワが手に入りやすい地域ではエサも供給しやすいです。

イヌビワはタイミングがいいと、イシガケチョウの幼虫がいたりするので楽しさ倍増ですし!!

ただし、イチジクが名産だったりイチジク農家がある地域では迷惑になってしまう可能性があるので飼育の際は気を付けてください。

迷惑にならないような状況でも、大量に飼育するのではなく1匹だけ飼うなど配慮した方がいいと思います。

イチジクヒトリモドキを駆除したい場合

個人的に駆除お勧めしたくないので、イチジクに付く前に予防で薄く薬剤をまいて寄せ付けない方法にしていただきたいのですが、そうもいかない場合もあるので仕方ないですよね。

駆除がどうしても必要な場合は、数が少なければ捕殺でいいですが、大量に発生してしまった場合には薬剤を使用するしかないかもしれません。

薬は、モスピラン水和剤を2000倍をにしたものを3回か、アディオン乳剤を3000倍を2回使用することが勧められています。

希釈のものでは結構余らしてしまうので、嫌な場合はスプレータイプでも余ってしまうと思いますが、オーガニックなものならよくよく使う機会があるかもしれないでおすすめです。