庭でよく見るタワシのようなゲジゲジした茶色の毛虫『スジモンヒトリの幼虫』

スジモンヒトリの幼虫
草
レア度  
すばしっこい度 
危険度  
飼いたい度  

スジモンヒトリの幼虫はどんな毛虫?

時期
4~10月

エサ
バラ科、クワ科、ケヤキなど

大きさ
40~42ミリぐらい

分布地域
北海道・本州・四国・九州・沖縄

庭や公園などで時おり茶色のモサモサしたいかにも毛虫が、道路などを凄いスピードで移動している姿を見たことがあるのではないでしょうか??

そのいかにものゲジゲジのフサフサの毛虫こそが『スジモンヒトリの幼虫』です。

もし刺されたら凄く痛そう…
と思えるほどトゲトゲしていて、細長いタワシのような毛虫ですけどつまり蛾(ガ)の幼虫になります。

THE茶色の毛虫ともいえるフォルムですけど、見かけほどの問題児ではないんです。

スジモンヒトリの幼虫に毒や害はあるのか

スジモンヒトリの幼虫の毒と害

いかにもの毛虫で見るからに刺されてしまいそうな雰囲気がありますよね。

でも、見た目と裏腹に毒はありません。

毛のフサフサを触ってみたい場合は触っても問題ないです。

痛くなったり痒くなったり、湿疹ができたり炎症を起こすような要素がないので安心してください。

もし、小さな子供さんが何も知らずに触ってしまっても、慌てる必要はないので心配しないで大丈夫ですよ。

ただ毒はないんですけど、ちょっとした害はあります。

色々な植物の葉を食べるので、場合によっては大事に育てている植物の葉っぱや花をかじられてしまう食害にあう可能性があります。

とはいっても、そこそこ大きくなる毛虫ですが丸坊主にしてしまうようなタイプではないので、人によってはそこまで気にならないレベルだと思います。

スジモンヒトリの幼虫の情報

スジモンヒトリの幼虫の情報

茶色でゲジゲジした、スジモンヒトリの幼虫の情報です。

対策のためのタイミングなどの目安になると思います。

スジモンヒトリの幼虫の発生時期

4~10月に発生するので、春から夏にかけてよく目にすると思います。

地域によって多少の差はありますが、4~7月と9~10月の時期の年に2回発生します。

スジモンヒトリの幼虫のエサ

アジサイを食べるスジモンヒトリの幼虫

スジモンヒトリの幼虫は、基本的にはバラ科、クワ科、ケアキとなっています。

なので、桜や桑の木にいることが多いのですけど、それ以外にも幅広く色々な植物の葉っぱを食べていくなかなか凄い幼虫なんです。

幼虫たちの世界では種類によってほどんど限定されたものしか食べないのに、スジモンヒトリの幼虫は他にもダイズやインゲンなどのマメ類の葉や、アジサイの葉っぱや花のガクの部分や、ツツジの花も食べたりします。

これだけでなくて、食の幅が広いので「エッ!!」と思わせるほどので、好き嫌いをしないように見倣わないといけないですね。

スジモンヒトリの幼虫の生態

スジモンヒトリの幼虫の生態

フサフサの毛の色は茶色系で個体によってバリエーションがあるので色が黒っぽいのもいればもっと優しい感じの茶色をしていたりするので、場合によっては違う毛虫にしか見えないと思います。

毛の量は成長と共に増えていくので、小さいうちはスカスカの状態です。

卵から生まれたての時には集団で生活しているのですが、大きくなると別々に行動するので葉っぱもあちらこちらが食べられているといった状態になります。

なので、丸坊主になるような食べ方をしないことの方が多いです。

たまに見かける道路などを高速移動しているのは、育った場所のエサが足りなかった時に次のエサになる葉っぱを求めてせっせこと移動しているところなので、死活問題ですからかなり必死に移動しているわけです。

蛹になる時にも、地面に降りてきていることもあります。

夏に生まれて育った幼虫たちは、蛹(サナギ)の状態で越冬します。

そして、翌年の春には成虫の蛾になって出てくるのです。

スジモンヒトリの幼虫の対処法

スジモンヒトリの幼虫は、食の幅が広いのでもし大事な植物に何かの卵が産み付けていたら、早めに切り取ってどこか遠くの野原に移動してしまえばその近くの何かしらの葉を食べる可能性があるので、むやみに殺すことなく植物も守れます。

大きな状態の毛虫を見つけた時にも、割りばしか大きめのピンセットが100均に売っているのでチョンと突いてヨーグルトの容器などに入れて、やはりどこか遠くに移動してあげられれば無事に解決です。

毒がないと分かっていても、フサフサした毛虫なので苦手な人にとっては割りばしなどを使っても怖いですよね。

なので、多少食べれても問題がないようなら、1~2週間程度で蛹になっていなくなるのでそのままにしておくのもありです。