ぱっと見は地味で目立たないような小さな毛虫の「ヤネホソバの幼虫」。
見た目で油断したら危険です!!
うかっり触ってしまうと毒毛で痛い目に遭うので要注意の身近な毛虫だからです。
毛虫は木や草にいるものと思いがちですが、ヤネホソバの幼虫は壁やウッドデッキなどにいるので知らずに刺される可能性がある毛虫です。
しかも最近は増加傾向にあるので、注意喚起されている毒のある毛虫となっています!!
ヤネホソバの幼虫は危険な毛虫!!
危険な毛虫の種類はそこまで多くはないのですが、ヤネホソバの幼虫はその危険な毛虫の一つにあげられます。
見た目で危険なように見えて無害の毛虫は多いですけど、ヤネホソバの幼虫は見た目が地味で目立たないので気づきにくいのに毒がある珍しいタイプです。
しかも、厄介のなのが家の壁などにいるかなり身近な毛虫でもあります。
ヤネホソバの幼虫はどんな毛虫か
ヤネホソバの幼虫ってそもそもなんの幼虫なのかというと、ヒトリガという種類の蛾(ガ)の幼虫です。
昔から、危険な毛虫とされていて、よく駆除対象とされている毛虫とされている種類になります。
では、どんなところにいて、いつぐらいの時期に見かけるんでしょうか。
ヤネホソバの幼虫の発生時期
4~5月、7~8月、10~11月頃の年に3回ほど発生します。
春の幼虫が蛾になって産んだ卵が、夏に幼虫となって出てきてその成虫の蛾がまた卵を産んで、秋に孵化するサイクルとなっています。
なので、地域差が多少あるとしても春夏秋となると私たちも活発に活動する季節に発生してくるので、かなり出会う確率の高い毛虫となっています。
冬の間は繭をつくって、蛹(サナギ)の状態で越冬します。
でも、集団でウジャウジャといった感じではなくて、大抵の場合はポツポツと1匹ずついる感じです。
ヤネホソバの幼虫の大きさや特徴
決して大きい毛虫ではなくて、MAXで20ミリ程度までにしかなりません。
それほど大きくないので、目に付かずにいつの間にか洋服についていて刺されたといった被害に遭うことがあります。
見た目の特徴としては、灰色系や茶色のような褐色系の色がメインで、線の太さには個体差がありますが背中に真っすぐのライン模様として入っています。
そして、いかにも毛虫らしい毛がフサフサあるわけではなくてあまり目立たないような毒毛が各節にまとまって生えている感じです。
なので、全体的に油断してしまいそうな見た目をしています。
ヤネホソバの幼虫がエサにしているもの
ヤネホソバの幼虫は、普通の毛虫がよくいる木の葉っぱではなくて、地衣類というものやコケを食べています。
地衣類やコケは湿度が多い場所によく生えるので、湿気の多い場所だと壁や塀、屋根、テラスなどに生えています。
なので、家やアパート、マンションなどでもコケが生えていればヤネホソバの幼虫がいる可能性があります。
特に最近ではウッドデッキで見かけることも増えているようです。
他にも、屋根から糸でぶら下がってきて刺されるといったこともあります。
ヤネホソバの幼虫に刺されてしまったら!?
ヤネホソバの幼虫は毒針毛をもっているので刺されると痛みが走ります。
でも、イラガ系やマツカレハの幼虫のような激痛タイプではないでご安心ください。
そして、痛みの後には今度は痒みに襲われ発疹ができます。
痒みに関しても、チャドクガのような激しい痒さで苦しむほどではないです。
個人差や毒毛の刺さり具合にもよりますが、痒みは2~3日つづきます。
もし子供さんが刺されてしまっても、体の大きな毛虫ではないですし毒性もそこまで強くないので落ち着いて対処することが大切です。
セロハンテープでもガムテープでもいいので、被害が最小限になるように毒毛が残らないように取り除いてください。
優しく貼り付けて剥がすを繰り返せばOK。
力を入れて貼り付けてしまうと逆に被害が広がるので軽く貼り付くぐらいにして、テープを新しくしながら繰り返せば大丈夫です。
毒毛は見た目では分からないのでしっかりとテープ類で取り除いてから、石鹸をよく泡立ててフワッと洗い流せば大体の毒毛は残さず取り除くことができます。
それほど痛みや痒みが気にならないならいいのですが、気になる症状がでたときは抗ヒスタミン系かステロイド系の薬を塗っておく症状を軽減してくれます。
抗ヒスタミン薬って何??という時には有名なのは、「ムヒ」の軟膏ですね。
他にも色々とあるので、パッケージなどを見ると書いてあると思います。
炎症がひどい時には、皮膚科の病院に受診するれば薬を処方してくれるので間違いないです。
小さいお子さんの場合は、年齢に合った強さの薬を処方してくれるかもしれないです。
ヤネホソバの幼虫の対策方法
そもそも被害に遭わないためには先に対策をしておけばいいわけですよね。
ヤネホソバが卵を産みにこないようにするのが一番の予防法になります。
ヤネホソバの幼虫の予防法
幼虫のエサになるものがなくて成長できる環境になければ、成虫も卵を産みくることはそうそうないです。
なので、エサとなる地衣類やコケ類を除去しておくようにすればOK
水はけの悪いところや、ジメジメしている湿度の高めのところを好んで生えてくるものなので、日陰になりやすい場所は要チェック!!
でも、実際にコケが生えると洗い流すは結構な重労働…
そんな時は、塩素系漂白剤を薄めて振りかけると、簡単に退治できます。
有名どころは、「カビキラー」や「ハイター」といったものです。
大きなコケの塊の時は、100均などでスクレイパーというヘラで取り除いてから撒けばいいだけです。
ただ、洋服に付くと色が抜けるように、壁やテラスも場所によっては色落ちや素材を痛めてしまう可能性があるので注意が必要。
薬品系は使いたくないという時は、やはりスクレイパーで大まかに取り除いてから45℃以上のお湯をかけてください。
熱々のお湯をかけても大丈夫な場所なら、温度が高い方がより効果的です。
そうすると熱に負けてコケは死んでしまうので、洗い落としやすくなりますし洗い残しがあってもエサになることもなくなります。
定期的に薬品やお湯をかければいいという場合はそれでいいのですが、その後に根っこをしっかりと取り除かないどまた生えてくるので、タワシやデッキブラシで根気よくこするか、高圧洗浄機でスバっと一気に洗い流して除去完了とした方がいいです。
頑張ってゴシゴシして頑張った場合は、コケ予防の塗布剤を塗るか、お酢を2~20倍ぐらいに薄めて塗っておくとコケが生えてくるのを予防することができます。
ヤネホソバの幼虫を退治する
ヤネホソバの幼虫が現れてしまって心配の時は、つまんで駆除できばいいですけど苦手な場合はそうもいかないですよね。
いまは毛虫用の殺虫剤が色々と売っているので、ガーデニングや野菜のためではないのでスプレー系のものが使いやすいと思います。
アースジェットみたな感じで、少し離れていても退治することができるのでたくさんいる時にも安全に退治できます。